先日リリースした「RMP品目一覧」ファイルの活用方法を考えてみましょう。
※品目一覧はこちら↓↓↓ ※※4月30日までのPMDA情報を反映しました※※
こちらのファイルには以下の情報をリスト化しています。
これに対し、各薬局の在庫管理システムなどから採用品目一覧などをCSV出力したものを準備します。
私の薬局の在庫管理システムでは、グループ薬局の年間・月別の薬品ごとの処方量が一括でCSV出力できて、なおかつYJコードもあります。このデータを参考にしてシミュレーションしてみましょう。
抽出される項目のうち、「店舗」「(必要なら)エリア」「薬品名」「YJコード」「メーカー名」「期間使用量(ここでは1年間)」の項目を利用します。それ以外の列は非表示としておきます。
Y2セルに「=IFERROR(VLOOKUP(E2,[RMP品目一覧.xlsx]RMP!$B:$J,9,0),"")」と入力し、最下行までフィルダウンします。
この式で、
空欄:RMP対象外
「0」:RMP対象で患者用資材の提供はない
「〇(丸)」:RMP対象で資材の提供あり
となります。
数式がコピーされたら、表中のセルを1か所選択し、ピボットテーブルを挿入します。
ピボットテーブルのフィールドを下図のように設定します。
そしてRMP対象の項目名を次のように分かりやすく変更しておきます。
⇒
行ラベルをフィルタし空白を非表示にしておきます。
さらに、フィールドを下図のように設定します。
店舗名を任意の店舗に指定すると以下のようなレポートになります。
資材を調達する!
レポートができたら、「RMP資材あり」品目について対象疾患・対象患者を確認して(※)自薬局(または当該薬局)での処方状況と合致していれば、メーカーに連絡しRMP資材の提供を依頼しましょう。
上図でピボットテーブルのフィールドにメーカー名を配置することで、メーカー単位で品目を確認でき、MSさんやMRさんに連絡しやすくなります。(これぞExcelの一工夫です!)
在庫管理システムで抽出した項目に「メーカー名」が含まれない場合は『YJコード付きRMP品目一覧』ファイルから「承認取得者名」をVLOOKUP関数で紐付けるといいでしょう。
(※)RMP提出品目一覧 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 (pmda.go.jp)のサイトで調べるか、当ブログで「YJコード付きRMP品目一覧」ファイルを購入いただいていれば、URLリンクがあり直接当該品目のRMPを確認できます。
資材の提供状況をチェックする!
現時点で資材の提供がない品目についても、特定薬剤管理指導加算3の要件となったことでメーカーによって今後資材の作成があるかもしれません。
医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)の利用について | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構のページで、PMDAメディナビに登録しておくと、RMPに関する情報も随時メールで届くのでアンテナを高くしておくといいでしょう。
ちなみに、同ページでは過去の配信情報を検索できます。診療報酬改定の短冊が公開されてからのRMPに関するメールを検索してみると下図のような状況です。
いかがでしたか。皆さんの薬局でもRMP対象品目をしっかり把握しておき、準備できることは早めに手を打って、余裕をもって6月の改定を迎えたいですね。
YJコード付きRMP品目一覧のダウンロードはこちらから↓↓↓↓↓