調剤薬局業務をExcelで快適に PharmaDataLabo

調剤薬局業務をExcelで効率化しよう

毎年薬価改定になると、薬局はどうすればいい??

 

(ボリュームがあるので、ぜひPCでもご覧ください)

 

来年度の診療報酬改定の議論の中で、今まで2年に1回だった薬価改定を毎年実施することについて、「2021年から実施する」という方向でまとまりそう、ということです。

 

ということは、

平成30年(2018年)4月 診療報酬改定・薬価改定・介護報酬改定

平成31年(2019年)4月

〇〇元年(2019年)10月 消費税8%⇒10%に増税

〇〇2年(2020年)4月 診療報酬改定・薬価改定

〇〇3年(2021年)4月 薬価改定・介護報酬改定

〇〇4年(2022年)4月 診療報酬改定・薬価改定

〇〇5年(2023年)4月 薬価改定

〇〇6年(2024年)4月 診療報酬改定・薬価改定・介護報酬改定

というスケジュールになります。

※現天皇の退位が2019年4月末になるのが有力だそうです。2019年5月からは新元号となりそうです。

 

つまり、「2020年以降毎年薬価改定が実施されることになる」ということです。

2019年4月に薬価改定をしないというのは、同年10月に予定されている消費増税の影響を含めて今の中医協で議論をすることは困難との判断もあったのでしょうかね。

 

前回の消費増税は2014年4月で、改定のタイミングとピッタリだったため、一包化の加算が7日当たり30点→32点になったりと一応消費増税の影響を踏まえたものでした。

しかし今回の増税のタイミングは改定から1年半も後なので、なるべく増税には触れないまま点数を決めたいという思惑もあるのでしょうか。。。

 

我々薬局で働くものとしては、御上が決めることにどう対応していくか、に尽きますので「毎年薬価改定」の売り上げと在庫への影響について考えてみます。

 

 目次

  • 薬価改定の売上げへの影響
  • 薬価改定の差益額への影響
  • 薬価改定の在庫への影響
    • 資産価値の目減り
    • 薬価差益額の算定への影響
      • みなし薬価差益率
      • 薬価改定前後の差益
  • 毎年改定の影響
  • 毎年改定にどう対処すべきか

 

続きを読む

「医療用医薬品の不正販売」は対岸の火事ではない!!

 

調剤薬局で本部側の役職を持つ方には、ちょっとショッキングな記事が出てしまいました。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201711/553569.html

 

ウエルシアは2010年頃からか、当時の社長の肝いりで「非処方せん薬の販売」を始めました。当初は困っている方のお役に立つことと、そういう「武器」を持つことで他のドラッグストアとの差別化を目的としていました。

 

ですが、間もなくグループ会社の調剤部長の間で「売上げ競争」が始まり、その頃から「いつかは起こる事」だったのでしょう。

当時から「誤って」処方せん医薬品を処方せんなしで販売する事案があり、レセコン入力の際にチェックがかかるようにレセコンメーカーに機能追加を要請した、などの経緯もあります。

 

ちなみに、薬機法の規定では処方せんによらずに処方せん医薬品を販売等した場合は、「3年以下の懲役または300万円以下の罰金、または両方を併科する」となっています。(法第八十四条十七)

 

この医療用医薬品の不正販売は大手のドラッグストアに限った問題でもなさそうです。

 

皆さんの会社では従業員が薬局にある医療用医薬品を購入することを認めている会社も多いことでしょう。

 

ちょっとした症状のために、仕事を休んで医療機関を受診したがそれほど大した診断もなく、ごくありがちな処方内容の処方せんで家の近くの薬局で薬をもらった。ということがあったとしましょう。

 

そんな大したことがないなら、仕事場の薬局にある薬を薬剤師が選んであげれば、本人も、薬局の現場も助かる。ということも多いでしょう。

 

そんな時、場合によっては抗生剤が欲しい場合もあるでしょう。

事務スタッフが抗生剤を買いたいと言ってきたら、どうしますか???

そうです、事務スタッフに抗生剤を販売したらアウトなんです。。。

 

中には、それを分かっていて、薬剤師が購入したことにして個人的に譲渡する、なんてこともやってないですか?(しかもお金をもらっていれば”販売”です)

 

今回のウエルシアの件は最低限のガバナンスが利いていたとみることもできるでしょう。ガバナンスが機能していない薬局が全国5万薬局のうちどれほどあるかを考えるとぞっとします。

薬剤師会の幹部の経営する薬局も例外ではなさそうです。

 

ただ、今回は「元従業員」が行ったとされています。現在はウエルシアを退職しているのでしょう。現在もウエルシア社員だったら、保健所に相談していたでしょうか??

 本社側としては当該薬剤師が既に退職しているので、敢えてオープンにした方が企業イメージへのダメージを最小限に出来ると踏んだと考えるのが妥当でしょう。

 

 

sponsored Link

 

 

 

次に、今回の問題をシステム的な観点で考えてみます。

チェーン薬局ではいわゆる本部システムなるものを導入していて、各店の売り上げ、在庫状況が一元的に把握できるようになっていることでしょう。

 

  1. レジの売り上げと現金に相違はないか
  2. レセコン入力で算定した売上げの一部負担金と、他薬局への医薬品の分譲等の代金がその日のレジの売り上げと相違ないか

1.の確認をしていない薬局はほぼないでしょうが、2.をしっかり確認している薬局はどれだけあるでしょうか。レセコン売り上げは確認しているという薬局はあっても、分譲品の代金まで確認しているところは少ないのではないでしょうか。

 

さらに言えば分譲の際、在庫システムで出庫処理を行いますが、その時に「分譲単価」が適切かどうかまでチェックしてますか?通常は薬価で登録し、外税を合わせた金額を請求するでしょう。

しかし、担当者が故意かどうかは別として「適当な」単価で登録したらどうでしょうか?だれがどの時点で間違いに気づくことができるでしょうか。

 

更にさらに言えば、

  • 例えば向精神薬を「期限切れ」として廃棄処理をしてその向精神薬が本当に廃棄されたかどうかをどうやって確認していますか?
  • 本当に期限切れだったのでしょうか?

お金の問題ならその会社で解決すればいいだけですが、向精神薬を廃棄したように見せかけて横流ししていた…なんてことになっていたらどうしますか?

 

私たち医療業界は性善説を原則にして仕事が構成されてきました。グループ薬局では当たり前になっている本部システムも不正を抑止(又は監視)する目的で開発されてきませんでした。

なので本部担当者は本部システムから得られるデータを駆使して、不正の可能性がないかどうかをチェックする必要があります。

 

今回の件では3年間も放置されたままでした。

紙薬歴の薬歴未記載は現場に行って確認しないと分かりませんが、今回の不正はある程度データで判断が可能です。

本部のシステムやデータの担当者は何をやっていたのかな??と思わざるを得ないですね。また、氷山の一角かもしれませんので、現場からの自己申告を促しつつ、本部で今一生懸命データをさらっているかもしれません。

(広報IRで発表したので、これ以上は不正はない、ということなのかもしれませんが)

 

そもそもデータを活用していればこんなことにはならなかったのにね。。。

 

 

薬価差益で考えるAG(オーソライズドジェネリック)の採用

 

先に発売されるAG(オーソライズジェネリック)と、後で発売される他メーカーのジェネリックのどちらを採用したらいいか悩みどころですよね。

 

一番重要なポイントは、

  • 現在算定している後発医薬品調剤体制加算が維持できるか

になるでしょう。

これについてはこちらの記事をご覧ください。

pharmalabo.hatenablog.com

 

その他のポイントとしては、

  1. 本部指示
  2. MR、MSとの関係
  3. 剤形(OD錠・識別記号・色・大きさ・味など)、包装、など
  4. 薬価、薬価差益

などが挙げられますね。

今回は、4の「薬価及び薬価差益」の視点で、9月にAGが発売になったオルメサルタンとロスバスタチンについてジェネリックの採用を考えてみます。

 

ジェネリックの薬価

 

ある先発品のジェネリック(内服薬)が薬価収載される際、その薬価は先発品の5割となるが、銘柄数が10を超えると先発品薬価の4割となります。

つまりオルメサルタン、ロスバスタチンのジェネリックの薬価は次のようになります。

  5mg 10mg 20mg 40mg  
オルメテック 31.5 59.3 112.8 171.5  
AG「DSEP」 15.6 29.6 56.4 84.6 9月の時点では1銘柄のみのため先発品薬価の約5割
12月収載品(19社) 12.6 23.7 45.1 68.6 AGと合わせて10銘柄を超えるので先発品薬価の4割となる見込み

 

  2.5mg 5mg  
クレストール 63.1 121.3  
AG「DSEP」 31.6 60.7 9月の時点では1銘柄のみのため先発品薬価の約5割
12月収載品(25社) 25.2 48.5 AGと合わせて10銘柄を超えるので先発品薬価の4割となる見込み

 

 

薬価差益は、「薬価ー納入価」ではない!!

 

オルメテックの20mgを月に100錠使用した場合の薬価差益を考えてみましょう。

調剤薬の納入価は一般に「薬価x〇%」として卸と契約している薬局が多いのですが、ここでは「85%」としてみます。

 各薬局の売り上げを集計する際、

  • 売上=調剤報酬

ですが、利益は

  • 利益=調剤技術料+薬価差益

で表せます。

  • 調剤技術料=基本料+調剤料+薬学管理料

です。では、薬価差益はどうでしょう?

 

普通はレセコン出力した調剤報酬集計表などに記載される「薬剤料」に平均納入価率を乗じて求めることが多いでしょう。

  • 薬価差益=総薬剤料×(1‐平均納入価率)

では、平均納入価率はどうやって求めるか?正確に算出することは極めて困難なため、当月の仕入れた品目の総薬価金額と総納入価から求めるのが妥当でしょう。

  • 平均納入価率=総納入価÷総薬価金額

 

これをオルメテック20mg(100錠使用)に当てはめると、

 薬価差益=112.8円x100錠x(1ー85%)=1,692円 となります。

 

しかし、本当の薬価差益は

薬価差益=薬剤料ー納入価

であるため、「オルメテック錠20mgの100錠分の薬剤料がいくらか」が重要です

 

薬価と患者負担額

 先日の記事でも述べましたが、「薬価が半額」だからと言って「患者負担が半額」になるとは限りません

 

pharmalabo.hatenablog.com

 

調剤報酬の算定では、薬剤料の計算の仕方にあるルールがあります。

内服薬については同一処方内の薬剤を剤ごとにまとめた上で、1日分の薬価金額を合計します。

更に1日分の薬価金額合計の一円の位を四捨五入ならぬ「五捨五超入」して10円単位にして、処方日数をかけたものが薬剤料となります。

 

 

オルメテック20mg(@112.8円) 1錠 30日分の場合

1日分薬価(112.8円)

⇒五捨五超入:1日分薬剤料(110円)

⇒30日分薬剤料:3,300円(110x30)

⇒患者負担額(3割):990円

 

オルメテック20mg(@112.8円) 1錠 100日分の場合

1日分薬価(112.8円)

⇒五捨五超入:1日分薬剤料(110円)

⇒100日分薬剤料:11,000円(110x100)

⇒患者負担額(3割):3,300円

 

オルメテック20mg(@112.8円) 2錠 30日分の場合

1日分薬価(225.6円)

⇒五捨五超入:1日分薬剤料(230円)

⇒30日分薬剤料:6,900円(230x30)

⇒患者負担額(3割):2,070円…1錠処方の時の2倍よりも高い!

 

となります。

※今回は単剤処方の場合で考えましたが、同一「剤」の中に複数の薬剤がある場合はそれぞれの1日薬価金額を合計した上での「五捨五超入」なのですべての処方で正確な薬価差益を一度に計算することはほぼ無理なので、試算は単剤処方でのみ行います。

 

実質薬価差益の求め方

 薬剤料の算出ルールが分かったところで、実質薬価差益の求め方を確認しておきましょう。

オルメテックの納入価は薬価の85%とします。

 

オルメテック20mg(@112.8円) 1錠 の場合

1日分薬剤料(110円)

納入価:112.8x85%=95.88円

1日(1錠)当たり薬価差益額:110‐95.88=14.12円(12.5%)

 

オルメテック20mgが1日1錠で単剤処方された場合、1日分の薬価差益は14.12円となります。

 

 

このようにして、先発品、第一三共エスファのAGと他メーカーのGEの薬価差益について試算してみます。

 

納入価率については、

  • 先発品:85%
  • DSEPのAG:85%(一般卸から納品されほとんど値引きされないと仮定)
  • 他メーカー品:75%(ジェネリック専門の卸からの納品である程度の値引きを期待)

としておきます。(他メーカー品は専門卸のある東和薬品沢井製薬の品目を想定)

 

試算:オルメサルタン(1日1錠として)

 ☆5mg

  オルメテック 第一三共エスファ(AG) サワイ、トーワ など
薬価 31.5 15.6 12.6
1日薬剤料 30 20 10
納入価率 85% 85% 75%
1日薬価差益 3.225 6.74 0.55

先発品よりAGの方が薬価差益がありそうですね。もちろん患者負担も減りますよ。

他メーカー品は4割薬価の五捨五超入のおかげで薬価差益ほぼ0となっています。 

 

☆10mg

  オルメテック 第一三共エスファ(AG) サワイ、トーワ など
薬価 59.3 29.6 23.7
1日薬剤料 60 30 20
納入価率 85% 85% 75%
1日薬価差益 9.595 4.84 2.225

先発品で引っ張れるだけ引っ張って、GEにするならAGを採用するのがお利口でしょう。他メーカー品の薬価差益はAGの半分以下しかありません。

 

☆20mg

  オルメテック 第一三共エスファ(AG) サワイ、トーワ など
薬価 112.8 56.4 45.1
1日薬剤料 110 60 50
納入価率 85% 85% 75%
1日薬価差益 14.12 12.06 16.175

他メーカー品の薬価が先発品の4割として45.1円かそれよりも少し高ければ、最も薬価差益が取れます。

逆に45.0円か低ければ1日薬剤料が40円になってしまうため、薬価差益が10円減少してしまう微妙なラインです。

想定通りの薬価とすると、12月に発売されたら他メーカー品を採用すべきでしょう。

 

☆40mg

  オルメテック 第一三共エスファ(AG) サワイ、トーワ など
薬価 171.5 84.6 68.6
1日薬剤料 170 80 70
納入価率 85% 85% 75%
1日薬価差益 24.225 8.09 18.55

先発品とAGで薬価差益が3分の1になっています。12月に他メーカー品が発売になったらそちらを採用すべきでしょう。

 

試算:ロスバスタチン(1日1錠として)

 ☆2.5mg

  クレストール 第一三共エスファ(AG) サワイ、トーワ など
薬価 63.1 31.6 25.2
1日薬剤料 60 30 30
納入価率 85% 85% 75%
1日薬価差益 6.37 3.14 11.10

 こちらも薬価が微妙なラインですが、一応4割薬価として他メーカー品が一番薬価差益が大きいでしょう。AGの3倍超です。

 

☆5mg

  クレストール 第一三共エスファ(AG) サワイ、トーワ など
薬価 121.3 60.7 48.5
1日薬剤料 120 60 50
納入価率 85% 85% 75%
1日薬価差益 16.90 8.41 13.63

こちらもAGより12月発売の他メーカー品を採用した方がよさそうですね。

 

 

いかがでしょうか。薬剤料から薬価差益を検討してみれば、AGを採用すべきかが明確に分かりました!!

 

 

 

 

 

 

 

オルメテック・クレストールのジェネリック採用で悩むこと

 

AGと他のGEで薬価差益はどれくらいの差があるの??

 

東海地区で登録販売者試験の合格発表と試験問題の公開があったので、そちらの方に手がかかっていて、随分間があいてしまいました。

 

9月にオルメテックとクレストールのオーソライズジェネリック(AG)が第一三共エスファから発売されて1ヶ月半が経ちました。

皆さんの薬局では、もうAGを採用されましたか?

 

まだという薬局では、AGを採用すべきか12月に発売される他メーカー製品を採用すべきかで悩んではいませんか?

 

私の薬局では自動錠剤分包機を使用していて、オルメテック錠20mg、オルメテック錠10mg、オルメテックOD錠40mg、クレストール錠2.5mgの4製品用のカセットがあります。

また、後発医薬品調剤率は80%を超えていて、オルメテック・クレストールのGEを採用しなくても75%以上はキープできます。

 

そんな状況なので、9月のAGの採用は見送って様子を見ているのですが…第一三共第一三共エスファの「圧」が鬱陶しいのです。。。

そして、オルメテック錠10mgの在庫がそろそろ尽きそうで、オルメテックOD錠10mgに変更するか、AGに変更するかの決断をしなければならなくなってきたのです。

 

また、広域の病院からの患者さん(2名)にクレストールOD錠が処方されているのですが、卸から分割購入したいのですが、取引のある卸では取扱品目にありません(-_-;)

ジェネリックを1つ採用しておけば、普通錠でもOD錠でもどちらでも対応できるしなぁ。。。という状況でもありました。

 

ということで、しっかり考えてみました!!

 

ポイントは2つ。

  • 分包機のカセットがそのまま使えるか
  • 薬価、薬価差益はどうなるか

です。採用検討するGEは、第一三共エスファ(AG)、東和薬品沢井製薬の3つに絞って考えます。

 

カセットについて

 

カセットについては錠剤の大きさが課題となります。結果から言うと

 

オルメテック錠10mg

 =オルメサルタンOD錠10mg「サワイ」

 ≒オルメサルタンOD錠10mg「DSEP」

 

オルメテック錠20mg

 =オルメサルタンOD錠20mg「サワイ」

 ≠ オルメサルタンOD錠20mg「DSEP」、「トーワ」

 

オルメテックOD錠40mg

 =オルメサルタンOD錠40mg「DSEP」

 ≒ オルメサルタンOD錠40mg「トーワ」

 

クレストール錠2.5mg

 =ロスバスタチン錠2.5mg「DSEP」

 ≒ ロスバスタチン錠2.5mg「サワイ」、「トーワ」

 

沢井製薬のオルメサルタンOD錠は、オルメテックの普通錠と同じサイズでした。

 

 

薬価と薬価差益について

さて、メインです。

薬価を考えることは、売上と患者負担を考えることにつながります。

薬価差益をテーマにしているブログを見かけますが、的を射ているブログは見かけません。それは、薬剤料の算出方法について触れていないからです。

 

正しい薬価差及び薬価差益を求めるためには、薬剤料の算出が欠かせません。

 

 薬剤料の算出方法。。。

 

薬剤料の計算は、四捨五入ならぬ「五捨五超入」というルールで計算されます。

各薬剤の「1日分の錠数x薬価」を剤ごとに小計し、1円の位を「五捨五超入」して10円単位にして、処方日数をかけたものが薬剤料となります。

 

つまり、例えば1日1錠で単剤処方として

 

  • オルメテック錠5mg(@31.5円)⇒30円/日
  • オルメサルタンOD錠5mg「DSEP」(@15.6円)⇒20円/日

となります。

 

薬価は半額でも、患者負担は「3分の2」になるんです!!

知ってましたか?

 

また、後発品の薬価は同時収載品目が多いと安くなるルールがあり、第一三共エスファのAGは先発品薬価の5割、12月発売の他メーカーは一律先発品薬価の4割となります。

 

したがって、東和薬品沢井製薬のオルメサルタンOD錠5mgの薬価は

 31.5円 x 0.4 = 12.6円

となる見込みです(若干の上下はあるかもしれません)。そうすると、

 

  • オルメサルタンOD錠5mg「サワイ」(@12.6円)⇒ 10円/日

となります。患者負担は「3分の1」です。

 

薬価差益は?

 

次に薬価差益を考えましょう。

薬価差益 = 薬剤料 - 薬価 x 仕入れ

と表すことができます。

仕入率は薬局によってさまざまでしょうが、一般的に先発品の仕入れ率より、GE専門卸からの仕入れ率の方が低いと言えますので、先発品、第一三共エスファ、東和薬品沢井製薬の製品の仕入れ率をそれぞれ85%、85%、75%としてみます。

  • オルメテックOD錠5mg=30円ー31.5円x0.85=3.2円/日
  • オルメサルタンOD錠5mg「DSEP」=20円ー15.6円x0.85=6.7円/日
  • オルメサルタンOD錠5mg「サワイ」=10円ー12.6円x0.75=0.6円/日

五捨五超入のマジックのおかげで薬価差益の逆転現象が起きるのです!!

 

薬価差益で考えれば、オルメテックの5mgを扱っている薬局は、1日でも早く第一三共エスファのAGを採用することをお勧めします

仕入れ率が良いからと12月発売のGEを採用するのは間違いです!

 

次回の記事で、オルメテック、クレストール全規格での薬価差益について検証しますね。

 

Excelで後発品医薬品調剤体制加算を試算する方法

 

前回、前々回と来年(平成30年)4月改定の後発品調剤率と調剤体制加算の話をしました。

 

pharmalabo.hatenablog.com

pharmalabo.hatenablog.com

 

今回は、このブログのテーマであるExcelで調剤体制加算の試算をするためのシート作成を紹介しますね。

 

前提条件と薬局の状況

 

まず、試算したい薬局の状況(下記項目)について、現状と来年4月の予測値を入力しましょう。

  • 月間処方せん受付
  • 処方せん単価
  • 薬剤料比率
  • 現在の後発医薬品調剤率
  • カットオフ値
  • 後発品薬価/後発のある先発品薬価
  • (先発でも後発でもない品目+後発のない先発)/後発のある先発品薬価
  • 後発品の薬価差益率
  • 後発品以外の薬価差益率

f:id:ashomopapa:20170917113154p:plain

 

前提としては、

  • 薬価改定での影響はないとする
  • 調剤報酬技術料の改定率も±0%

としておきます。

 

後発品、後発のある先発品、その他の各区分について

 

薬剤料の金額指標

 

先発品の薬価を基準に(A)先発でも後発でもない品目+後発のない先発品、(B)後発品、(C)後発のある先発品、の各区分の金額指標を算出します。

Excelで、「(C) 半角括弧でC」と入力するとオートコレクト機能により勝手に「©」と変換されてしまうので、Shift+7 でシングルクオーテーション「’」を括弧の前に入力します

下図のように計算式を入力します。

f:id:ashomopapa:20170917114823p:plain

※この図ではセルG2~G5の書式設定を「文字列」としてあります。

 

薬剤料の金額構成比

 

金額指標から金額構成比を求めます。

f:id:ashomopapa:20170917120750p:plain

※H2セルへの入力で、分母のG5セルの指定の際にF4キーで行の絶対参照にしておくとH2からH5までフィルダウンすれば数式が入力できます

 

薬剤料に占める金額

 

金額構成比から各区分の薬剤料を求めます。

f:id:ashomopapa:20170917121754p:plain

 

1枚当たりの薬価差益

 

薬剤料と薬価差益率から薬価差益額を求めます。

f:id:ashomopapa:20170917123008p:plain

 

そうすると次のような値が求められました。

f:id:ashomopapa:20170917123354p:plain

 

来年(平成30年)4月の予測値を求める

 

同様にして、来年4月の後発品調剤率と、カットオフ値の試算値を設けて、試算していきます。

f:id:ashomopapa:20170917130912p:plain

処方せん単価と、薬剤料比率は後発品調剤率の影響で変化するものとしてここでは塗りつぶしておきます。

グレーのセルは現状と来年4月で基本的に変わらない項目です。

 

これらの予測値で、先ほど同様に計算式を入力します。f:id:ashomopapa:20170917164755p:plain

 現状の数値と求め方を変えたのはI11セルの1枚当たりの薬剤料です。

現状ではシンプルに、「処方せん単価×薬剤料比率」としましたが、予測値では技術料には変化はないが、後発品調剤率が変化する影響で薬剤料も変化するため上図のように求めます。

  • =薬剤料に占める金額指標(予測値) ÷ 薬剤料に占める金額指標(現行値) × 1枚当たり薬剤料(現行値)

 

値で表示したものがこちら。

f:id:ashomopapa:20170917172059p:plain

 

 

現状と予測での売り上げ、差益額の差異を求める

 

薬剤料に関する変化が分かったのでこの値を基に、売上差異、差益額差異を求めましょう。

下図のように表を追加作成し、計算式を入力します。

f:id:ashomopapa:20170917172525p:plain

更に、月間差異、年間差異の欄を追加します。

f:id:ashomopapa:20170917172921p:plain

 

上級編

 

ここで勘のいい人は気づいたと思いますが、後発医薬品調剤体制加算を220,300と普通に入力するのはカッコよくないですよね。

B5、C5セルの値を利用して計算式で自動反映するようにしたいところです。

そのためにはもう一つ表を用意して、VLOOKUP関数を利用します。

f:id:ashomopapa:20170917174053p:plain

右側の表ですが、昇順にしておくのがポイントです。

B13、C13セルの計算式ですが、B5=現行の後発品調剤率、C5=来年4月の予測の率で、それぞれG14:H16、G18:H19を検索範囲として、検索の型を1(またはtrue、つまりあいまい検索)とします。

こういう風に計算式にしておくと、仮に来年の予測値を変更することになっても〇%でいくら?を入力し直すだけで反映させることができます。

 

最終的な試算表

 

最終的には下図のようになります。

f:id:ashomopapa:20170917180038p:plain

当該薬局の現状の数値を入力して、予測値を入力してみれば差異がどの程度なのかがすぐに判明します。

 

皆さんの薬局の現状数値を入力してみてぜひ試算してみて下さい。

 

 

H30年(2018年)4月にGE調剤率70%⇒80%を目指すべきか??

 

前回の記事に引き続き、来年(平成30年)の改定での後発医薬品調剤体制加算に関わる試算をしてみます。 

pharmalabo.hatenablog.com

 

今回は現行で加算2(75%)にもう少しという薬局が、来年4月に80%を目指すべきかどうか、利益の試算をしてみましょう。

 

試算:現行の加算1から80%を目指す場合

 について考えてみます。

試算の前提として、下記の条件を仮定します。

  1. 月間処方せん受付:1500回
  2. 処方せん単価:10,000円
  3. 薬剤料比率:70%
  4. 現在の後発医薬品調剤率:72%
  5. カットオフ値:73%
  6. 後発品薬価/後発のある先発品薬価=30%
  7. (先発でも後発でもない品目+後発のない先発)/後発のある先発品薬価=90%
  8. 薬価改定での影響はないとする
  9. 調剤報酬技術料の改定率も±0%

 

処方せん1枚当たりの後発品薬剤料

 

まずは現状の薬剤料の中身をみる前に、先発品の薬価を基準に薬剤料比率を出してみます。

 

先発でも後発でもない薬品+後発のない先発品:27%(100‐カットオフ値) × 90%(上記7)=0.243(A)

後発品:73%(カットオフ値) × 72%(上記4) × 30%(上記6) =0.158(B)

先発品:73% × 28% = 0.204(C)

 

ということで、金額ベースの比率を求めると

  1. 後発品:0.158÷(0.243+0.158+0.204)=26.1%
  2. 先発品:0.204÷(0.243+0.158+0.204)=33.7%
  3. 先発でも後発でもない:0.243÷(0.243+0.158+0.204)=40.2%

 

 薬剤料の構成比から先発品、後発品の平均薬剤料を求めます

 

 1枚当たり薬剤料 10,000円 × 70%(薬剤料比率) = 7,000円

  1. 後発品薬剤料 7,000円 × 26.1%(上の1)  = 1,827円
  2. 先発品薬剤料 7,000円 × 33.7%(上の2) = 2,359円
  3. 先発でも後発でもない薬剤料 7,000円 × 40.2%(上の3) = 2814円

となります。

 

来年4月までに80%達成したら年間売り上げ800万円ダウン!

 

ここから、後発品調剤を頑張った結果来年4月には後発品調剤率80%を達成したとします。オルメテックやアバプロ、クレストールなど続々と後発品が出てくるのでカットオフ値も75%になったとします。

 

そうすると、数量構成比から薬剤料構成比を求めると

先発でも後発でもない薬品:25%(100‐カットオフ値) × 90%(上記7の薬価比)=0.225(A')
後発品:75%(カットオフ値) × 80% × 30%(上記6の薬価比) =0.18(B')
先発品:75% × 20% = 0.15(C')

 

薬剤料の変化は、

 現行:(A)+(B)+(C)= 0.243+0.158+0.204 = 0.605

来年4月:(A')+(B')+(C')= 0.225 + 0.18 + 0.15 = 0.555

 0.555 ÷ 0.605 = 91.7%

 

薬剤料は、7,000円 × 91.7% = 6,421円 (8.3%減) となります。

 

つまり、処方せん1枚単価が 薬剤料の減少分(7000円‐6421円=579円)だけ下がってしまいます

 

これに対し、後発医薬品調剤体制加算の増額分

30点(推定) - 18点(現行加算1) = 12点(120円)

にとどまります。

 

つまり、売上としては処方せん1枚当たり

 120円(加算増) - 579円(薬剤料減) = △459円

 月間 △459円 × 1500枚 = △688,500円

 年間  △688,500円 × 12か月 = △8,262,000円

となります。

 

利益を考えると

薬剤料の薬価差益について、先発品と先発でも後発でもない品目の薬価差益を15%、後発品の薬価差益を25%と仮定してみると、

 

  • 現行先発品などの差益:(A+C)÷(A+B+C) × 15% = (0.243 + 0.204)÷(0.243+0.158+0.204) x15% = 0.447÷0.605×15% = 0.1108
  • 現行後発品の差益:(B)÷(A+B+C) × 25% = 0.158 ÷ 0.605 ×25% = 0.0653
  • 薬価差益:7000円 × (0.1108+0.0653) ≒ 1233円

一方、来年4月80%達成の場合の差益は、

  • 先発品などの差益:(A'+C')÷(A’+B’+C’) × 15% = (0.255+0.15)÷(0.255+0.18+0.15)×15% = 0.405 ÷ 0.585 × 15% = 0.1038
  • 後発品の差益:(B')÷(A’+B’+C’) × 25% = 0.18 ÷ 0.585 ×25% = 0.0769
  • 薬価差益:6421円 × (0.1038+0.0769) ≒ 1160円

となるので、加算の増額と合わせると処方せん1枚あたり、

120円(加算増) - 1233円(現行薬価差益) + 1160円(80%達成差益) = 47円

の増益となります。

月間 47円 × 1,500枚 = 70,500円

年間 70,500円 × 12 =846,000円

の増益となります。

 

頑張って80%達成しても月間たったの7万円しか利益になりません

これじゃ頑張る意味がない!と思いますよね。

それでは、80%達成を諦めた場合はどうなるでしょうか。

 

単純に、今まで算定していた後発医薬品調剤体制加算1の18点がなくなりますので

 

月間 180円 × 1,500枚 = 270,000円

年間 270,000円 × 12 = 3,240,000円

 

諦めたら324万円の利益減となります。

つまり、80%行くと行かないとでは

846千円(80%達成した場合)増益 - 3,240千円(諦めた場合)減益 =4,086千円 の利益差が出ます 

 

やはり、80%を目指すべきでしょう。

ただし、80%目指して頑張ったけど79%ちょっとが限界だったというのが最悪のシナリオでしょう。

 

ざっと考えると、

△180円(現行加算がなくなる) - 1233円(現行薬価差益) + 1160円(後発率80%の薬価差益) = △253円

 

年間 △253円 × 1500枚 × 12か月 = 4,554千円 の差益減となってしまいます。

 

80%を目指すからには何としても達成したいところですね。

 

ところで、このブログはExcelをテーマにしているのを思い出しました。近いうちに、今回のシュミレーションをExcelシートで行う方法を紹介しますね。

 

 

H30年(2018年)の改定では後発品調剤加算は「80%以上」のみに!!

 

 

秋になり来年の改定に向けて、中医協での議論が活発になってきていますね。

 

次の調剤報酬改定では、薬局機能による調剤基本料の区分化やかかりつけ薬剤師指導料の要件見直しなどが取り沙汰されていますが、今回は、後発医薬品調剤体制加算について考えてみたいと思います。

 

国は欧米並みのジェネリック普及率である「80%」を掲げて、2020年度には達成するとの閣議決定に基づき議論されています。

 

現状は昨年4月の改定で65%、75%の2段階で加算が設定されていますが、来年の改定では80%の一本化になりそうとの話です

そもそも診療報酬とは、医薬分業に始まる国の政策誘導を実現するためのインセンティブという面が大きい(つまり馬の目の前にニンジンをつるすようなもの)のですが、加算が設けられるのは国の目標である80%を達成できるまで、と考えるのが賢明でしょう。

 

となると、次回2018年の改定で後発医薬品調剤体制加算の要件は80%のみとなり、2020年に国の目標を達成できたとするともう加算の設定は終わり、となる可能性が大きい、つまり、同加算の恩恵を受けられるのもあと2年半ということです。

 

そこで今回は、今から頑張れば来年4月に80%をクリアできそうな薬局が、本当に後発品を頑張った方がいいのか、先発品での売り上げ増を確保した方がいいのかを考えてみます。

 

後発医薬品調剤体制加算の点数は?

 

現在65%で18点、75%で22点の点数が設定されていますが、過去の改定での点数の変遷は次のようになっています。

f:id:ashomopapa:20170913205738p:plain

次の改定では80%のみとなるということなので点数は25~30点くらいになるのではないでしょうか。

国は何としても80%という目標をクリアしたいので、65%(18点)も廃止するし、とにかく点数を高くしてでも薬局に頑張ってもらいたいのです。

 

ということで、次回改定で後発医薬品調剤体制加算は「30点」になると仮定して試算をしてみます。

 

 

sponsored Link

 

 

 

試算:現行の加算2から80%クリアの場合

追記:Excelで試算するためのシート作成についてはこちらの記事をどうぞ

Excelで後発品医薬品調剤体制加算を試算する方法 - 調剤薬局業務をExcelで快適に PharmaDataLabo

 

 

試算の前提として、下記の条件を仮定します。

  1. 月間処方せん受付:1500回
  2. 処方せん単価:10,000円
  3. 薬剤料比率:70%
  4. 現在の後発医薬品調剤率:76%
  5. カットオフ値*1:67%
  6. 後発品薬価/先発品薬価=30%(私の薬局での計算値)
  7. 先発でも後発でもない品目の薬価/先発品薬価=90%
  8. 薬価改定での影響はないとする
  9. 調剤報酬技術料の改定率も±0%

 

処方せん1枚当たりの後発品薬剤料

 

まずは現状の薬剤料の中身をみる前に、先発品の薬価を基準に薬剤料比率を出してみます。

 

先発でも後発でもない薬品:33%(100‐カットオフ値) × 90%(上記7)=0.297(A)

後発品:67%(カットオフ値) × 76% × 30%(上記6) =0.153(B)

先発品:67% × 24% = 0.161(C)

 

ということで、金額ベースの比率を求めると

  1. 後発品:0.153÷(0.297+0.153+0.161)=25.0%
  2. 先発品:0.161÷(0.297+0.153+0.161)=26.4%
  3. 先発でも後発でもない:0.297÷(0.297+0.153+0.161)=48.6%

 

 薬剤料の構成比から先発品、後発品の平均薬剤料を求めます

 

 1枚当たり薬剤料 10,000円 × 70%(薬剤料比率) = 7,000円

  1. 後発品薬剤料 7,000円 × 25.0%(上の1)  = 1,750円
  2. 先発品薬剤料 7,000円 × 26.4%(上の2) = 1,848円
  3. 先発でも後発でもない薬剤料 7,000円 × 48.6%(上の3) = 3,402円

となります。

 

来年4月までに80%達成したら

 

ここから、後発品調剤を頑張った結果来年4月には後発品調剤率80%を達成したとします。オルメテックやアバプロ、クレストールなど続々と後発品が出てくるのでカットオフ値も70%になったとします。

 

そうすると、数量構成比から薬剤料構成比を求めると

先発でも後発でもない薬品:30%(100‐カットオフ値) × 90%(上記7の薬価比)=0.27(A')
後発品:70%(カットオフ値) × 80% × 30%(上記6の薬価比) =0.168(B')
先発品:70% × 20% = 0.14(C')

 

薬剤料の変化は、

 現行:(A)+(B)+(C)= 0.297+0.153+0.161 = 0.611

来年4月:(A')+(B')+(C')= 0.27+0.168+0.14= 0.578

 0.578 ÷ 0.611 = 94.6%

 

薬剤料は、7,000円 × 94.6% = 6,622円 (5.4%減) となります。

 

つまり、処方せん1枚単価が 薬剤料の減少分(7000円‐6622円=378円)だけ下がってしまいます

 

これに対し、後発医薬品調剤体制加算の増額分

30点(推定) - 22点(現行) = 8点(80円)

にとどまります。

 

つまり、売上としては処方せん1枚当たり

 80円(加算増) - 378円(薬剤料減) = △298円

 月間 △298円 × 1500枚 = △447,000円

 年間  △447,000円 × 12か月 = △5,364,000円

となります。

 

利益を考えると

薬剤料の薬価差益について、先発品と先発でも後発でもない品目の薬価差益を15%、後発品の薬価差益を25%と仮定してみると、

 

  • 現行先発品などの差益:(A+C)÷(A+B+C)×15% = (0.297+ 0.161)÷(0.297+0.153+0.161)x15% = 0.458 ÷ 0.611×15% =0.112
  • 現行後発品の差益:(B)÷(A+B+C) × 25% = 0.153 ÷ 0.611 ×25% = 0.063
  • 薬価差益:7000円 × (0.112+0.063) ≒ 1,225円

一方、来年4月80%達成の場合の差益は、

  • 先発品などの差益:(A'+C')÷(A'+B'+C')×15% = (0.27+0.14)÷(0.27+0.168+0.14)×15% = 0.41 ÷ 0.578 ×15% = 0.106
  • 後発品の差益:(B')÷(A'+B'+C')× 25% = 0.168 ÷ 0.578 ×25% = 0.073
  • 薬価差益:6622円 × (0.106+0.073) ≒ 1,185円

となるので、加算の増額と合わせると処方せん1枚あたり、

80円(加算増) - 1,225円(現行薬価差益) + 1,185円(80%達成差益) = 40円

の増益となります。

月間 40円 × 1,500枚 = 60,000円

年間 60,000円 × 12 =720,000円

の増益となります。が、後発品の在庫管理コストや患者への案内などの手間が増えることも考慮しなければいけません。

 加算の増額が1~2点程度であれば、コストの方が大きくなる可能性もあるので、見極めが重要になりそうですね。

 

後発品調剤率を4%上げると薬価差益が1枚当たり40円減額となりましたので、単純に考えて後発品調剤率を22%下げると薬価差益を220円増額できるとしたら、加算2がなくなっても利益は変わらないということになりそうです。

でも76%から54%にするのもなかなか難しそうですね。

 

その他、前提とした条件のところを皆さんの薬局の現状を当てはめてみて下さい。 

 

次回は、 

試算②現行の加算1から80%を目指す場合

 について考えてみます。

 

*1:全調剤に占める後発品+後発品のある先発品の割合