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「ジェネリック使用割合 金額ベースで65%以上を目標に」あなたの薬局は何%?

3月14日の社会保障審議会医療保険部会で、後発医薬品の使用についての目標を従来の目標に加えて、副次的に「金額シェアで65%以上」とすることで合意した、というニュースが各ニュースサイトで報じられています。

いくつかのサイトをチェックしたところ、m3.comの記事が一番的確なようでした。

後発医薬品「金額シェアで65%以上」も新たな目標に | m3.com

現場の人間としては、『自分の店が金額ベースだと今何%なのか?』ということではないでしょうか???

更には、2029年度末に65%なら、当面の目標はどうなる?ということでしょう。

 

記事ではジェネリックの新たな目標設定について以下のようにまとめてくれています。

主目標:医薬品の安定的な供給を基本としつつ、後発医薬品の数量シェアを2029年度末までに全ての都道府県で80%以上(継続)

副次目標(1):2029年度末までに、バイオシミラーが80%以上を占める成分数が全体の成分数の60%以上

副次目標(2):後発医薬品の金額シェアを2029年度末までに65%以上

 

現行の「数量目標」は維持

まず押さえておきたいのが、数量シェアから金額シェアへの切り替えではないということでしょう。これまでの議論では、「切り替え」が前提になっていたようですが昨今の医薬品流通問題の解消が見通せない中では軟着陸せざるを得なかったのでしょう。

副次目標(1)は処方側の課題

現行のジェネリックの変更調剤のルールでは、バイオシミラーは対象外のため、薬局ではどうしようもないです。

処方そのものをバイオシミラーで処方してもらう必要があるためです。

副次目標(2)が本丸

2023年の厚労省の調査で金額シェアは56.7%となっており、2017年の40%から6年間で16.7ポイント上昇しています。次の6年間で65%まで上げることを目標に据えたわけです。

一方、数量シェアの上昇に関して言えば、17年の65.8%から23年の80.2%まで6年間で14.4ポイントの上昇です。

金額シェアの上昇は、概ね数量シェアの上昇に相関しているようですが、数量シェアの上昇は80%を超えてほぼ頭打ちとなってきているため、これまでのペースでは自然増とはいかなそうです。

つまり、薬局では2026年5月までは「数量シェア」の目標を負いつつ、2026年6月の診療報酬改定に向けて、「金額シェア」の目標設定を予測し、数字を追うことが必要になります。

となると、自分の薬局が金額シェアでは何%なのかを把握することが第1歩となりますが、まず算出方法を知る必要があります。

記事では

 金額シェアの計算式は

後発医薬品の金額(薬価ベース)/「後発医薬品の金額(薬価ベース)+後発医薬品のある先発品の金額(薬価ベース)」

となっています。大事なのは「薬価ベース」となっていること。これが薬剤料ベースとなっていたら、相当面倒な計算をしないと算出できません。薬価ベースということは「薬価x数量」ということで良さそうなので、これならシュミレーションも簡単にできます。

品目については数量シェアの算出と同様に、
後発医薬品(先発医薬品と同額以上のものを除く)
後発医薬品のある先発医薬品(後発医薬品と同額以下のものを除く)
でよさそうなので、先日このブログで紹介した新薬価リストを活用すれば算出できます。

金額シェアを算出する方法

ここからはExcelの話です。先日公開したリストを活用して、金額シェアを算出する方法を紹介していきましょう。

各薬局で使用している在庫管理システムまたは、レセコンから

  • YJコード
  • レセプト電算コード

のいずれかと、「処方数量」が含まれるデータを抽出します。「薬価」もあればbetter。

コード類は後発医薬品情報を紐付けるためのキーになるのでユニーク(1:1で対応できるという意味)なものがいいのですが、システム上抽出されない場合は

  • 薬価基準収載医薬品コード
  • レセプト医薬品名称
  • 告示名称

で代替します。ただし正確性に欠ける可能性があることを理解しておきましょう。

また、薬価ベースの「処方金額」が含まれていれば計算の手間が一つ省けます。

処方数量が分かるデータを抽出して、新薬価リストとの紐付け方法が分からない場合はコメント欄にてご相談ください。

実際にやってみる。

抽出したデータに「YJコード」、「処方数量」があるとして、新薬価リストからYJコードをキーにして算出に必要な項目を紐付けていきます。

1)必要なデータ、ファイルを準備する

当ブログから『新薬価リスト』をダウンロードしてファイル(ブック)を開き、シートを追加しシート名を「YJ数量」としておく。

抽出したデータから「YJコード」「処方数量」の列を「YJ数量」シートのA:B列にコピペしておく。

2)必要な列を追加する

「YJコード」「処方数量」の隣に、「医薬品名」「薬価」「後発医薬品情報」「薬価金額」の項目を入力し列を増やす。表示タブからウインドウ枠の固定>先頭行の固定をしておくと作業が楽になります。

  

3)YJコードをキーにして各項目を紐付ける関数を入力

紐付けに利用する関数はVLOOKUP関数です。

C2セル:「=VLOOKUP(A2,'202404'!$C:$L,3,0)」

D2セル:「=VLOOKUP(A2,'202404'!$C:$L,5,0)」(新薬価を紐付けます)

E2セル:「=VLOOKUP(A2,'202404'!$C:$L,10,0)」

F2セル:「=B2*D2」

C2:F2セルを選択し、フィルハンドルをダブルクリックする。ざっとスクロールして関数が正しく反映されているのを確認したら、C:F列をコピー>値の貼付けをする。

4)新しいシートなどで金額シェアを算出する

シートを追加して、下図のような表を作成します。

B2セル:「=SUMIFS(YJ数量!B:B,YJ数量!E:E,3)」

B3セル:「=SUMIFS(YJ数量!B:B,YJ数量!E:E,2)」

B4セル:「=B2/(B2+B3)」

C2セル:「=SUMIFS(YJ数量!F:F,YJ数量!E:E,3)」

C3セル:「=SUMIFS(YJ数量!F:F,YJ数量!E:E,2)」

C4セル:「=C2/(C2+C3)」

という式を入力すればC4セルで数量シェアのGE調剤率が算出できます。

(ホームタブ>「数値」のリボンから適宜書式の設定をしてください。)

 

金額シェアを高めるためにはどうすればいい?

数値が判明すれば、データを利用して効率的な対策を行いましょう。

先ほどの「YJ数量」シートに戻り、

  1. オートフィルタを設定し
  2. 「金額」列を降順に並べ替えし
  3. 「後発品情報」を「2」でフィルタする

ことで、後発品のある先発品の調剤で金額が多いもの順にリスト化できます。

今回のサンプルデータは総合病院門前タイプの2年ほど前のものなので上図のような結果です。ヒュミラ皮下注が150万円占めていますが、これは薬局では変更できないためそれ以外のものを変更していくことになりますね。

 

金額シェアの目標はどうなるの?

2024年の診療報酬改定では、後発医薬品調剤(使用)体制加算の割合についての変更がありませんでした。支払い側としては大変不満足だったことでしょう。

仮に今後2年間で、後発医薬品を中心とした流通不安が解消に向かい、数量シェアが全都道府県で80%以上を達成している場合、2026年の改定で要件変更となり、

数量シェアで80%以上かつ、金額シェアが

  1. 60%以上65%未満
  2. 65%以上70%未満
  3. 70%以上

の3段階くらいになるような気がします。(予言!)

2024年10月からは長期収載品の選定療養費制度が始まり、制度的に後発品使用の後押しがある中で、支払い側からするといつまでも算定要件が甘いままという訳にもいかないでしょうし、これくらいの想定はしておいた方がいいでしょう。

 

 

てっとりばやく金額シェアを算出するためのファイルが欲しい、という方はこちらからご購入いただけます。

『YJ数量』シートに在庫管理システムやレセコンから抽出した「YJコード」「処方数量」を貼り付けて、数式をコピーすれば『算出』シートに金額シェアが自動で計算されます。

Excelの処理に自信がない方は是非ご購入下さい。

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【ダウンロード】選定療養費シュミレーション用ファイル

※R6.3.28選定療養費の算定方法について保医発0327第10号に対応しました

先日は、長期収載品の選定療養費制度が始まったらどうなるか、今先発品をっ希望している患者の負担金がどの程度あがるのかについてのシュミレーション用シートの作成方法に関しての記事をお届けしました。

Excelが苦手な方は、とりあえず使えるファイルを手に入れたい、と思ってることと思いますので、ダウンロード用ファイルを用意しました。(下部リンクへどうぞ)

 

高薬価品で影響の大きそうなものを、1日用量「1」、1日分、30日分の税込みの選定療養費を計算したものを紹介します。

医薬品名 新薬価 後発薬価MAX 選定療養費税込 30日分
レブラミドカプセル5mg 8070.8 3873.8 1155 34,650
レブラミドカプセル2.5mg 6762.4 3250.3 968 29,040
イメンドカプセルセット 5963.9 2607.3 924 27,720
スプリセル錠50mg 5857.7 2860.4 825 24,750
トラクリア錠62.5mg 3327 524.4 770 23,100
タルセバ錠150mg 5368.5 2820 704 21,120
ザイボックス錠600mg 6691.1 4506.8 605 18,150
ヴォリブリス錠2.5mg 3401.8 1377.8 561 16,830
タルセバ錠100mg 3769.3 1907.9 517 15,510
イメンドカプセル125mg 2562.5 1145.7 385 11,550
エプジコム配合錠 2061.7 795.7 352 10,560
スプリセル錠20mg 2668.5 1386 352 10,560
グリベック錠100mg 1644.5 569.5 297 8,910
イメンドカプセル80mg 1700.7 730.8 264 7,920
イレッサ錠250 250mg 2715.3 1994.2 198 5,940
ブイフェンド錠200mg 1238.6 570.5 187 5,610
リルテック錠50 50mg 1154.6 471 187 5,610
サムスカOD錠15mg 1295.5 747.8 154 4,620
トレリーフOD錠50mg 1021.4 482 143 4,290
セレジストOD錠5mg 715.3 225.7 132 3,960
セレジスト錠5mg 715.3 225.7 132 3,960
タルセバ錠25mg 1026.1 541 132 3,960
アドシルカ錠20mg 980.5 552.3 121 3,630
サムスカOD錠7.5mg 836.3 429.5 110 3,300
ロイコボリン錠25mg 998.6 586.3 110 3,300
トレリーフOD錠25mg 684.1 321.3 99 2,970
レバチオ錠20mg 742.2 380 99 2,970
ゾーミッグRM錠2.5mg 491.2 154.8 88 2,640
レミッチOD錠2.5μg 599.3 261.4 88 2,640
レミッチカプセル2.5μg 599.3 261.4 88 2,640

総合病院の門前薬局とかは、会計時に揉めないように予め選定療養費(自己負担分)を把握しておいて、9月までに案内しておいた方がよさそうですね。

(在庫備蓄のことも含めると、事前のアナウンスが欠かせないでしょう)

ダウンロードについて

※Microsoft の onedrive を利用しています。ブラウザでExcel様式のファイルが開きますので、ツールバーにある「ダウンロード」ボタンでお使いのPCにダウンロードしてください。

ダウンロードしたファイルは「編集を有効」にして、シートの保護を解除すれば加工もできます。

※利活用の方法について、「こんなふうにしたいけれど、どう処理すればいいか分からない…」という場合はコメントをお寄せください。

 

データについて

データについては何度か検証を行い万全を期しているつもりですが、おかしな点があればコメント欄にてお知らせ頂けると幸いです。(内容確認の上可及的速やかに修正します)

なお、当サイトから提供するファイルは自己責任の元で利用するものとして、利用によって生じたあらゆる損害に対しては一切の責任を負いませんので、予めご了承の上ご利用ください。

 

ダウンロードはこちら ↓

選定療養シュミレーション24年3月版.xlsx

(24年3月末までの薬価のもので保医発0327第10号未対応です)

新薬価対応分は100円(4月末まで)で購入いただけます。3月版で使い勝手など試してみて、新薬価対応のものを利用したい場合に是非ご購入下さい。

(5月〜6月 300円、7月〜 500円 を予定しています。是非早めにご購入下さい)

※現時点では選定療養費制度の対象となる長期収載品のリストが厚労省から公開されていません。公開され次第ファイルを修正し公開します。

※R6.3.28選定療養費の算定方法について保医発0327第10号に対応しました

こちらから ↓↓↓↓↓↓

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【ダウンロード】2024年4月”最強”新薬価リスト!

2024年度診療報酬改定に伴う薬価改定について、診療報酬情報提供サービスに掲載されたデータを基に薬価引下げ率リストを作成しました。

なんと今回は、新旧薬価、薬価引下げ率の情報以外に、基礎的医薬品に関する情報や、診療報酬上の後発医薬品に係る情報など、おおよそ現場レベルで必要になりそうな情報を網羅しました!

具体的には次の通りです。

項目 説明 出処
レセ電CD レセプト電算コード(6で始まる9桁数字) 診療報酬情報提供サービス
YJコード 個別医薬品コード(英数字12桁) Medis-DC
薬価基準CD 薬価基準収載医薬品コード(英数字12桁) 診療報酬情報提供サービス
医薬品名 レセプトに使用する医薬品名称(規格など補完表示あり)⇔告示名称 診療報酬情報提供サービス
単位 レセプト単位 診療報酬情報提供サービス
新薬価 2024年4月1日からの新薬価 診療報酬情報提供サービス
旧薬価 2024年3月31日までの薬価 診療報酬情報提供サービス
薬価引下げ率 %。薬価引下げの場合をプラス表記、引上げの場合をマイナス表記 Excelで処理
変更可能基礎的医薬品 かつての後発品で、他の薬品からの変更調剤が可能とされているもの 薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和6年4月1日適用)
基礎的医薬品 先発品でも後発品でもない薬品(原則、これらの薬品への変更は認められていない) 薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和6年4月1日適用)
後発品情報 診療報酬上の先発品・後発品の情報 薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和6年4月1日適用)
麻毒覚向 麻薬・毒薬・覚醒剤原料・向精神薬の区分 診療報酬情報提供サービス
GE 告示上の後発品かどうか 診療報酬情報提供サービス
剤形 内外注歯の区分 診療報酬情報提供サービス
経過措置 24年3月末、9月末、25年3月末までの経過措置期限の情報 診療報酬情報提供サービス
一般名MstCD 薬価収載コードの左から9桁+「ZZZ」の文字で表す 診療報酬情報提供サービス
一般名Mst名称 一般的にレセコンで用いられている一般名 診療報酬情報提供サービス

24年3月23日以下の項目を追加しました。

令和6年9月までGE調剤率除外可能品目 GE調剤率算出の際に除外することができる品目(令和6年9月まで適応分) 令和6年度診療報酬改定について

 

今回のソースは、以下の通りです。

「薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和6年4月1日適用)」のページでは、次の情報から薬価基準収載医薬品コードで紐付けたり、告示名称で紐付けたりしました。

「令和6年度診療報酬改定について」のページの【事務連絡】の項に3月18日に開示された「後発医薬品の出荷停止等を踏まえた診療報酬上の臨時的な取扱いについて」では、GE調剤率の算出から除外できる品目を薬価基準収載医薬品コードの上9桁で判断しました。

  • その他(各先発医薬品の後発医薬品の有無に関する情報)(Excel)
  • 基礎的リスト(Excel版)
  • 基礎的医薬品対象品目リスト(令和6年4月1日~)(PDF)
  • 後発医薬品の出荷停止等を踏まえた診療報酬上の臨時的な取扱いについて(令和6年9月まで)(Excel)

 

不思議なことに診療報酬情報提供サービスの医薬品マスターでは後発品となっているのに、各先発医薬品の後発医薬品の有無に関する情報では後発品となっていないものがあったり、厚労省の中でも完全に整合性が取れているわけではないことが分かりました。

 

ダウンロードについて

※Microsoft の onedrive を利用しています。ブラウザでExcel様式のファイルが開きますので、ツールバーにある「ファイルのダウンロード」ボタンでお使いのPCにダウンロードしてください。ツールバーに「ファイルのダウンロード」ボタンが表示されない場合は、Web版Excelの「ファイル」タブ>「名前を付けて保存」>「コピーのダウンロード」からダウンロードできます。

ダウンロードしたファイルは「編集を有効」にすれば加工ができます。

 

みなさんの薬局で採用している採用品リストから

  • A列:医薬品コード(レセプト電算コード・9桁数字)
  • B列:YJコード(個別医薬品コード・12桁英数字)
  • C列:薬価基準コード(厚労省コード・12桁英数字)

のいずれかを「自店リスト」シートに貼り付ければ「202404」シートのA列に「1」が表示されます。

A列の▼マークで「1」を選択すれば、あなたの薬局の採用品のみの薬価改定リストができあがります。

その他、オートフィルタで絞り込んで並べ替えをしたり、いろいろ加工して利用してください。

※利活用の方法について、「こんなふうにしたいけれど、どう処理すればいいか分からない…」という場合はコメントをお寄せください。

*統一名称収載されている品目は同一の薬価基準コードとなるため、自店取扱品を含めた複数品目が「自店採用品」としてリスト化されるので予めご了承ください。

 

データについて

データについては何度か検証を行い万全を期しているつもりですが、おかしな点があればコメント欄にてお知らせ頂けると幸いです。(内容確認の上可及的速やかに修正します)

※非公開でのやり取りが可能です。本文に「非公開希望」としてメアド登録をお願いします。

なお、当サイトから提供するファイルは自己責任の元で利用するものとして、利用によって生じたあらゆる損害に対しては一切の責任を負いかねますので、予めご了承の上ご利用ください。

 

ダウンロードはこちら ↓

202404薬価改定率リスト.xlsx

 

 

 

2024年4月新薬価告示!在庫絞るべきリスト

3月5日(火)に新薬価が告示され同日診療情報提供サービスのサイトに「医薬品マスター」として公開されました。

一覧はこちらから↓

 

それでは2024年薬価改定の中身を見ていきましょう。。

薬価引下げ率影響上位品目(先発品)

今回の改定で25%以上の引下げとなったのが、332品目あります。
更に単位薬価(旧薬価)が100円以上で絞り込むと、155品目になります。これは2年前と同程度のようです。

引下げ率を降順にして、後発品以外で抽出すると次のようになります。

薬価基準コード 医薬品名 新薬価 旧薬価 薬価引下げ率
3999403D2023 注射用エフオーワイ500 500mg 507 1063 52.3%
6250401F1155 ゾビラックス点滴静注用250 250mg 378 788 52.0%
6132418F2170 セフタジジム静注用1g「CHM」 304 630 51.7%
2399014F2022 イリボー錠5μg 68.7 140.2 51.0%
2399014F4025 イリボーOD錠5μg 68.7 140.2 51.0%
2190027G1022 ケアロードLA錠60μg 109.3 215.7 49.3%
3999023F1022 レグパラ錠25mg 263.1 518.6 49.3%
3999023F3025 レグパラ錠12.5mg 186.2 355.6 47.6%
3999023F2029 レグパラ錠75mg 505.4 964 47.6%
4291016F3023 タルセバ錠150mg 5368.5 10109.2 46.9%
2290800G6034 アドエア500ディスカス60吸入用 60ブリスター 4184.5 7878.4 46.9%
2189102F1024 ロスーゼット配合錠LD 75.3 139.1 45.9%
1190018F2020 メマリー錠10mg 97.2 179.2 45.8%
1190018F5029 メマリーOD錠10mg 97.2 179.2 45.8%
2290800G4031 アドエア100ディスカス60吸入用 60ブリスター 3290.4 6059.8 45.7%
1190018F3026 メマリー錠20mg 174.8 321.9 45.7%
1190018F6025 メマリーOD錠20mg 174.8 321.9 45.7%
2290800G9025 アドエア250エアゾール120吸入用 12.0g 4601.6 8455.1 45.6%
4291016F2027 タルセバ錠100mg 3769.3 6916.4 45.5%
2290800G7030 アドエア50エアゾール120吸入用 12.0g 3488.7 6395.4 45.4%
2290800G5038 アドエア250ディスカス60吸入用 60ブリスター 3806.7 6977.4 45.4%
2189101F1020 アトーゼット配合錠LD 75.3 137.9 45.4%
4291016F1020 タルセバ錠25mg 1026.1 1875.4 45.3%
7990003F2024 チャンピックス錠1mg 136.1 248 45.1%
2290800G3035 アドエア500ディスカス28吸入用 28ブリスター 2057 3741.9 45.0%
2290800G8029 アドエア125エアゾール120吸入用 12.0g 4170.6 7502.9 44.4%
2129010F1022 アンカロン錠100 100mg 77.4 139 44.3%
2189102F2020 ロスーゼット配合錠HD 75.3 134.8 44.1%
7990003F1028 チャンピックス錠0.5mg 77.5 138.7 44.1%
2190027G1030 ベラサスLA錠60μg 127.3 227.7 44.1%
2189101F2026 アトーゼット配合錠HD 75.3 134.2 43.9%
1190018F1023 メマリー錠5mg 56.6 100 43.4%
1190018F4022 メマリーOD錠5mg 56.6 100 43.4%
3999411D1056 注射用カタクロット20mg 293 516 43.2%
2290800G1032 アドエア100ディスカス28吸入用 28ブリスター 1670.5 2920.2 42.8%
2290800G2039 アドエア250ディスカス28吸入用 28ブリスター 1931.5 3360.9 42.5%
6250032F1026 アイセントレス錠400mg 923 1582.1 41.7%
2149048F2029 アジルバ錠40mg 123 210.1 41.5%
4291018M1029 スーテントカプセル12.5mg 4259.2 7265.6 41.4%
6290002M2026 ジフルカンカプセル100mg 158.3 268.9 41.1%
2149113F2023 ミコンビ配合錠BP 59.9 101.2 40.8%
6290701N1028 ベセルナクリーム5% 250mg 652.6 1098.9 40.6%
4291415A2028 アービタックス注射液500mg 100mL 99041 166678 40.6%
4291415A1021 アービタックス注射液100mg 20mL 20968 35287 40.6%
2149048F1022 アジルバ錠20mg 83.3 140.1 40.5%
3929407D1160 アイソボリン点滴静注用25mg 456 763 40.2%
3929407D2108 アイソボリン点滴静注用100mg 1537 2541 39.5%
7290415G2027 EOB・プリモビスト注シリンジ 18.143%10mL 12146 19885 38.9%
2190028F1021 レバチオ錠20mg 742.2 1210.3 38.7%
2190028F2028 レバチオODフィルム20mg 742.2 1210.3 38.7%
2149119F2020 イルトラ配合錠HD 71.9 117.2 38.7%
2149400A2023 ペルジピン注射液10mg 10mL 97 157 38.2%
6290002M1020 ジフルカンカプセル50mg 103.3 166.9 38.1%
4291419D1026 ビダーザ注射用100mg 24103 38749 37.8%
2189103F2025 リバゼブ配合錠HD 72.7 116 37.3%
3999019F2030 ベネット錠17.5mg 258.1 405.8 36.4%
6169001M1026 ミコブティンカプセル150mg 486.6 764.2 36.3%
4291021M2027 タシグナカプセル150mg 2329.2 3656 36.3%
2149045F3021 セララ錠100mg 79.6 124.2 35.9%
2482800S1026 メノエイドコンビパッチ 247.5 383.5 35.5%
7290415G1020 EOB・プリモビスト注シリンジ 18.143%5mL 8676 13379 35.2%
4291020F2023 スプリセル錠50mg 5857.7 9012.6 35.0%
4291009F1039 カソデックス錠80mg 180.7 276.7 34.7%
4291009F2027 カソデックスOD錠80mg 180.7 276.7 34.7%
4291021M1020 タシグナカプセル200mg 3151.3 4815.9 34.6%
6399418D2020 シムレクト小児用静注用10mg 116348 177030 34.3%
3999423A1044 ゾメタ点滴静注4mg/5mL 11235 17079 34.2%
2391400A3024 カイトリル注1mg 1mL 594 901 34.1%
7990403E1025 タイロゲン筋注用0.9mg 70523 106865 34.0%
4291401A2093 ランダ注25mg/50mL 2167 3254 33.4%
6250034F1025 シーエルセントリ錠150mg 1545.6 2320.2 33.4%
2119404G4052 ドブトレックスキット点滴静注用600mg 0.3%200mL 1783 2676 33.4%
2499010F1023 ディナゲスト錠1mg 124.2 185.7 33.1%
2499010F2020 ディナゲストOD錠1mg 124.2 185.7 33.1%
2190029F2022 ホスレノールチュアブル錠500mg 116.6 173.8 32.9%
2190029F1026 ホスレノールチュアブル錠250mg 79.3 118.1 32.9%
2325003B1022 ガスター散10% 68 101.2 32.8%
1329711Q2028 アラミスト点鼻液27.5μg120噴霧用 5mg10g 2209.5 3268.4 32.4%
1319758Q1021 ジクアス点眼液3% 5mL 358.3 529.7 32.4%
2189018F1027 ゼチーア錠10mg 75.3 110.9 32.1%
2290702G4024 オルベスコ100μgインヘラー56吸入用 5.6mg3.3g 966.7 1411.8 31.5%
4291017F1025 ネクサバール錠200mg 3270.3 4763.7 31.3%
4291020F1027 スプリセル錠20mg 2668.5 3874.4 31.1%
1190012F5021 アリセプト錠10mg 148.5 215.2 31.0%
1190012F6028 アリセプトD錠10mg 148.5 215.2 31.0%
6399423F1026 サイモグロブリン点滴静注用25mg 28545 41284 30.9%
6119402D1021 キュビシン静注用350mg 9015 13011 30.7%
1190012F2022 アリセプト錠5mg 87 125.4 30.6%
1190012F4025 アリセプトD錠5mg 87 125.4 30.6%
6290401A3164 ジフルカン静注液200mg 0.2%100mL 2598 3743 30.6%
6113400A1200 塩酸バンコマイシン点滴静注用0.5g(OK) 710 1022 30.5%
4240406A1031 タキソール注射液30mg 5mL 1652 2370 30.3%
4229002F1022 フルダラ錠10mg 2555.4 3661.6 30.2%
4291010F1031 アリミデックス錠1mg 166.8 238.9 30.2%
1329711Q1021 アラミスト点鼻液27.5μg56噴霧用 3mg6g 1086.8 1555 30.1%
1179009G3025 コンサータ錠36mg 280.5 400.2 29.9%
3339400G2025 アリクストラ皮下注2.5mg 0.5mL 1192 1698 29.8%
1179009G1022 コンサータ錠18mg 235.8 335.3 29.7%
1214407G3020 ポプスカイン0.25%注バッグ250mg/100mL 930 1322 29.7%
1179009G2029 コンサータ錠27mg 261.9 371.8 29.6%
4291021M3023 タシグナカプセル50mg 925.3 1313.1 29.5%
1169015F3029 トレリーフOD錠50mg 1021.4 1449.1 29.5%
4240405A2033 タキソテール点滴静注用80mg 2mL(溶解液付) 20150 28513 29.3%
4240405A4028 ワンタキソテール点滴静注80mg/4mL 20150 28513 29.3%
6132418F1157 セフタジジム静注用0.5g「CHM」 500mg 304 430 29.3%
4291401A3090 ランダ注50mg/100mL 3363 4753 29.2%
2290702G3028 オルベスコ200μgインヘラー56吸入用 11.2mg3.3g 1201.9 1698.2 29.2%
1169015F2022 トレリーフOD錠25mg 684.1 966.1 29.2%
2499011M1027 アボルブカプセル0.5mg 73.1 102.8 28.9%
1179054F2029 レクサプロ錠20mg 164.1 230.5 28.8%
3929400A3017 炭酸水素ナトリウム静注7%「NP」 20mL 89 125 28.8%
3999403D1221 注射用エフオーワイ100 100mg 179 251 28.7%
4240405A1037 タキソテール点滴静注用20mg 0.5mL(溶解液付) 5799 8088 28.3%
4240405A3021 ワンタキソテール点滴静注20mg/1mL 5799 8088 28.3%
6119401D1035 注射用タゴシッド200mg 2168 3021 28.2%
3999024M1042 ジアゾキシドカプセル25mg「OP」 189.3 261.6 27.6%
1214407A2020 ポプスカイン0.75%注75mg/10mL 390 538 27.5%
1319756Q1022 タプロス点眼液0.0015% 599 825.6 27.4%
1214407G1027 ポプスカイン0.25%注シリンジ25mg/10mL 257 354 27.4%
1319758Q2028 ジクアスLX点眼液3% 5mL 770.5 1060 27.3%
2129410A1028 アンカロン注150 150mg3mL 1696 2333 27.3%
3959412F1021 マイオザイム点滴静注用50mg 67890 93064 27.1%
3334402G2052 ヘパフラッシュ10単位/mLシリンジ10mL 100単位 84 115 27.0%
1179054F1022 レクサプロ錠10mg 114.5 156.7 26.9%
2149110F2020 プレミネント配合錠HD 76.7 104.9 26.9%
6250002D1024 ゾビラックス顆粒40% 80.2 109.4 26.7%
3999019F2022 アクトネル錠17.5mg 258.1 351.8 26.6%
6241017F1022 ジェニナック錠200mg 142.6 194 26.5%
4240406A2038 タキソール注射液100mg 16.7mL 5241 7082 26.0%
2189011F3028 リポバス錠20 20mg 118.6 159.8 25.8%
2290702G2021 オルベスコ100μgインヘラー112吸入用 11.2mg6.6g 1344.5 1807.3 25.6%
3229501A1027 エレメンミック注 2mL 99 133 25.6%
2290702G1025 オルベスコ50μgインヘラー112吸入用 5.6mg6.6g 1027.7 1379.5 25.5%
6241013F3027 クラビット錠500mg (レボフロキサシンとして) 133.3 178.9 25.5%
2189016F3020 リバロ錠4mg 79.6 106.7 25.4%
2189016F6020 リバロOD錠4mg 79.6 106.7 25.4%
4291403A2084 パラプラチン注射液150mg 15mL 3417 4579 25.4%
2290400G2028 ゾレア皮下注150mgシリンジ 1mL 21786 29147 25.3%

 

薬価引下げ率影響上位品目(後発品のない先発品)

上表を後発品のない先発品で絞ると下表になります。(60品目)

薬価基準コード 医薬品名 新薬価 旧薬価 薬価引下げ率
2399014F2022 イリボー錠5μg 68.7 140.2 51.0%
2399014F4025 イリボーOD錠5μg 68.7 140.2 51.0%
2190027G1022 ケアロードLA錠60μg 109.3 215.7 49.3%
3999023F1022 レグパラ錠25mg 263.1 518.6 49.3%
3999023F3025 レグパラ錠12.5mg 186.2 355.6 47.6%
3999023F2029 レグパラ錠75mg 505.4 964 47.6%
2290800G6034 アドエア500ディスカス60吸入用 60ブリスター 4184.5 7878.4 46.9%
2189102F1024 ロスーゼット配合錠LD 75.3 139.1 45.9%
2290800G4031 アドエア100ディスカス60吸入用 60ブリスター 3290.4 6059.8 45.7%
2290800G9025 アドエア250エアゾール120吸入用 12.0g 4601.6 8455.1 45.6%
2290800G7030 アドエア50エアゾール120吸入用 12.0g 3488.7 6395.4 45.4%
2290800G5038 アドエア250ディスカス60吸入用 60ブリスター 3806.7 6977.4 45.4%
7990003F2024 チャンピックス錠1mg 136.1 248 45.1%
2290800G3035 アドエア500ディスカス28吸入用 28ブリスター 2057 3741.9 45.0%
2290800G8029 アドエア125エアゾール120吸入用 12.0g 4170.6 7502.9 44.4%
2189102F2020 ロスーゼット配合錠HD 75.3 134.8 44.1%
7990003F1028 チャンピックス錠0.5mg 77.5 138.7 44.1%
2190027G1030 ベラサスLA錠60μg 127.3 227.7 44.1%
2290800G1032 アドエア100ディスカス28吸入用 28ブリスター 1670.5 2920.2 42.8%
2290800G2039 アドエア250ディスカス28吸入用 28ブリスター 1931.5 3360.9 42.5%
6250032F1026 アイセントレス錠400mg 923 1582.1 41.7%
4291018M1029 スーテントカプセル12.5mg 4259.2 7265.6 41.4%
6290701N1028 ベセルナクリーム5% 250mg 652.6 1098.9 40.6%
4291415A2028 アービタックス注射液500mg 100mL 99041 166678 40.6%
4291415A1021 アービタックス注射液100mg 20mL 20968 35287 40.6%
3929407D1160 アイソボリン点滴静注用25mg 456 763 40.2%
7290415G2027 EOB・プリモビスト注シリンジ 18.143%10mL 12146 19885 38.9%
2149119F2020 イルトラ配合錠HD 71.9 117.2 38.7%
2189103F2025 リバゼブ配合錠HD 72.7 116 37.3%
6169001M1026 ミコブティンカプセル150mg 486.6 764.2 36.3%
4291021M2027 タシグナカプセル150mg 2329.2 3656 36.3%
2482800S1026 メノエイドコンビパッチ 247.5 383.5 35.5%
7290415G1020 EOB・プリモビスト注シリンジ 18.143%5mL 8676 13379 35.2%
4291021M1020 タシグナカプセル200mg 3151.3 4815.9 34.6%
6399418D2020 シムレクト小児用静注用10mg 116348 177030 34.3%
7990403E1025 タイロゲン筋注用0.9mg 70523 106865 34.0%
6250034F1025 シーエルセントリ錠150mg 1545.6 2320.2 33.4%
2190029F2022 ホスレノールチュアブル錠500mg 116.6 173.8 32.9%
2190029F1026 ホスレノールチュアブル錠250mg 79.3 118.1 32.9%
1319758Q1021 ジクアス点眼液3% 5mL 358.3 529.7 32.4%
2290702G4024 オルベスコ100μgインヘラー56吸入用 5.6mg3.3g 966.7 1411.8 31.5%
4291017F1025 ネクサバール錠200mg 3270.3 4763.7 31.3%
4229002F1022 フルダラ錠10mg 2555.4 3661.6 30.2%
1179009G3025 コンサータ錠36mg 280.5 400.2 29.9%
3339400G2025 アリクストラ皮下注2.5mg 0.5mL 1192 1698 29.8%
1179009G1022 コンサータ錠18mg 235.8 335.3 29.7%
1214407G3020 ポプスカイン0.25%注バッグ250mg/100mL 930 1322 29.7%
1179009G2029 コンサータ錠27mg 261.9 371.8 29.6%
4291021M3023 タシグナカプセル50mg 925.3 1313.1 29.5%
2290702G3028 オルベスコ200μgインヘラー56吸入用 11.2mg3.3g 1201.9 1698.2 29.2%
3999403D1221 注射用エフオーワイ100 100mg 179 251 28.7%
3999024M1042 ジアゾキシドカプセル25mg「OP」 189.3 261.6 27.6%
1214407A2020 ポプスカイン0.75%注75mg/10mL 390 538 27.5%
1214407G1027 ポプスカイン0.25%注シリンジ25mg/10mL 257 354 27.4%
1319758Q2028 ジクアスLX点眼液3% 5mL 770.5 1060 27.3%
3959412F1021 マイオザイム点滴静注用50mg 67890 93064 27.1%
6241017F1022 ジェニナック錠200mg 142.6 194 26.5%
2290702G2021 オルベスコ100μgインヘラー112吸入用 11.2mg6.6g 1344.5 1807.3 25.6%
2290702G1025 オルベスコ50μgインヘラー112吸入用 5.6mg6.6g 1027.7 1379.5 25.5%
2290400G2028 ゾレア皮下注150mgシリンジ 1mL 21786 29147 25.3%

薬価引下げ率影響上位品目(後発品)

一方、引下げ率25%以上、旧薬価50円以上の後発品で抽出したものが次表です。(35品目)

薬価基準コード 医薬品名 新薬価 旧薬価 薬価引下げ率
6250002D1016 アシクロビル顆粒40%「タカタ」 42.2 97 56.5%
2499010F1040 ジエノゲスト錠1mg「JG」 64.5 126.7 49.1%
1190012F5188 ドネペジル塩酸塩錠10mg「ケミファ」 82.1 159.1 48.4%
1190012F6168 ドネペジル塩酸塩OD錠10mg「科研」 82.1 159.1 48.4%
1190012F1166 ドネペジル塩酸塩錠3mg「ケミファ」 32.3 60 46.2%
1190012F3088 ドネペジル塩酸塩OD錠3mg「TCK」 32.3 60 46.2%
1190012F3126 ドネペジル塩酸塩OD錠3mg「科研」 32.3 60 46.2%
1190012F4122 ドネペジル塩酸塩OD錠5mg「科研」 48.3 88.9 45.7%
1190012F4262 ドネペジル塩酸塩ODフィルム5mg「EE」 48.3 88.9 45.7%
2160006F2014 リザトリプタンOD錠10mg「アメル」 81.9 149.3 45.1%
3999018F2010 アレンドロン酸錠35mg「F」 107.1 189.4 43.5%
4490026F3330 モンテルカストナトリウム錠5mg「日本臓器」 32.7 54 39.4%
1190401A1171 エダラボン点滴静注液30mg「ケミファ」 20mL 1350 2206 38.8%
1179054F1030 エスシタロプラム錠10mg「JG」 49 72.2 32.1%
6241013F2039 レボフロキサシン錠250mg「CEO」 レボフロキサシンとして 37 54.2 31.7%
1179054F2037 エスシタロプラム錠20mg「JG」 74.8 107.6 30.5%
1319739Q1010 ラタノプロスト点眼液0.005%「CH」 170.4 242.6 29.8%
2391404G2029 パロノセトロン静注0.75mg/2mLシリンジ「NP」 3580 5065 29.3%
1179048F3097 ブロナンセリン錠8mg「タカタ」 38.6 54.2 28.8%
1319701Q1013 カルテオロール塩酸塩PF点眼液1%「日点」 69.1 95.7 27.8%
6241013F2152 レボフロキサシン錠250mg「科研」 (レボフロキサシンとして) 37 51.1 27.6%
4291449A2027 ベバシズマブBS点滴静注400mg「ファイザー」 16mL 30602 42262 27.6%
4291463A2027 ベバシズマブBS点滴静注400mg「CTNK」 16mL 30602 42262 27.6%
4291449A1020 ベバシズマブBS点滴静注100mg「ファイザー」 4mL 8141 11184 27.2%
4291461A1021 ベバシズマブBS点滴静注100mg「日医工」 4mL 8141 11184 27.2%
4291463A1020 ベバシズマブBS点滴静注100mg「CTNK」 4mL 8141 11184 27.2%
2160004F2015 ゾルミトリプタンOD錠2.5mg「アメル」 124.5 169.3 26.5%
4291009F1195 ビカルタミド錠80mg「JG」 122.9 166.9 26.4%
1179050F3035 アトモキセチン錠25mg「タカタ」 71.2 96.5 26.2%
6241013F3019 レボフロキサシン錠500mg「F」 (レボフロキサシンとして) 37.1 50 25.8%
6241013F3019 レボフロキサシン錠500mg「テバ」 (レボフロキサシンとして) 37.1 50 25.8%
6241013F3019 レボフロキサシン錠500mg「クニヒロ」 レボフロキサシンとして 37.1 50 25.8%
6241013F3019 レボフロキサシン500mg錠 (レボフロキサシンとして) 37.1 50 25.8%
1190012S1016 ドネペジル塩酸塩内用液3mg「タナベ」 1.5mL 47.5 63.6 25.3%
1190700S3137 リバスチグミンテープ13.5mg「久光」 94.8 126.9 25.3%

 

薬価引上げ品目

一方、今回の改定で引上げとなったのは、なんと2240品目もありました。22年4月の改定では688品目でしたので3倍以上ですね。旧薬価100円以上に絞り、内容をみると、

基礎的医薬品では、注射関連を除外するとオキシコドンやフェンタニルなどの麻薬系、抗生剤関連、グリセリン浣腸などの薬価引上げが目につきます。

後発品のない先発品では、16品目が引上げとなります。ディアコミット類が1.5倍くらいの引上げです。

後発品は33品目あり、アレンドロン酸35mg、フルチカゾン点鼻などが目を引きます。

 

薬価引上げ率25%以上で、旧薬価100円以上、注射関連を概ね除外したものが次表です。

薬価基準コード 医薬品名 新薬価 旧薬価 薬価引下げ率
3323001C1053 経口用トロンビン細粒1万単位「サワイ」 10,000単位1g 1268.6 406.1 -212.4%
3323001C3056 経口用トロンビン細粒0.5万単位「サワイ」 5千単位0.5g 845.4 354 -138.8%
8219700S5069 フェンタニル3日用テープ2.1mg「トーワ」 1649.6 726.7 -127.0%
3999018F2133 アレンドロン酸錠35mg「YD」 229.2 109.7 -108.9%
1319720Q6093 ヒアルロン酸Na0.7眼粘弾剤1%「アルコン」 0.7mL 3822.6 2084.9 -83.3%
6322400X2013 破トキ「ビケンF」 0.5mL 1063 644 -65.1%
6322400X2013 沈降破傷風トキソイド 0.5mL 1063 644 -65.1%
1179024C2080 ゾテピン細粒50%「タカタ」 204.5 126.3 -61.9%
3334402G3067 ヘパリンNaロック100U/mLシリンジオーツカ5mL 500U 155 103 -50.5%
3334402G4071 ヘパリンNaロック100U/mLシリンジオーツカ10mL 1千U 158 105 -50.5%
3229400A1032 K.C.L.点滴液15% 20mL 212 141 -50.4%
3319534A6057 ラクトリンゲル液″フソー″ 1L 434 289 -50.2%
7990401A1040 ミリプラ用懸濁用液4mL 443 295 -50.2%
8114005S1024 オプソ内服液5mg 2.5mL 171.8 114.5 -50.0%
6132015C1081 セフジトレンピボキシル細粒小児用10%「トーワ」 100mg 192.8 128.5 -50.0%
1132001A1035 アクセノン末 201.2 134.1 -50.0%
6393401X2010 一般診断用精製ツベルクリン(PPD)1人用 0.25μg溶解液付 2735 1823 -50.0%
6393401X2010 精製ツベルクリン (一般診断用・1人用)0.25μg(溶解液付) 2735 1823 -50.0%
6290001F1050 アンコチル錠500mg 472.4 314.9 -50.0%
1139011M1028 ディアコミットカプセル250mg 793.7 529.1 -50.0%
7223001M1035 メトピロンカプセル250mg 863 575.3 -50.0%
3999014M3068 タクロリムスカプセル5mg「ニプロ」 2079.2 1386.1 -50.0%
1317715W1028 マイトマイシン眼科外用液用2mg 2345.9 1563.9 -50.0%
6331406D1017 乾燥ガスえそウマ抗毒素 各5,000単位入(溶解液付) 906362 604241 -50.0%
6331406D1017 乾燥ガスえそ抗毒素“化血研” 各5,000単位入(溶解液付) 906362 604241 -50.0%
6331406D1017 乾燥ガスえそ抗毒素「KMB」 各5,000単位入(溶解液付) 906362 604241 -50.0%
1319720Q8231 ヒアルロン酸Na0.85眼粘弾剤1%「アルコン」 0.85mL 3592.8 2395.2 -50.0%
1139011R1025 ディアコミットドライシロップ分包250mg 791.1 527.4 -50.0%
1139011R2021 ディアコミットドライシロップ分包500mg 1580.7 1053.8 -50.0%
1139700Q1029 ブコラム口腔用液2.5mg 0.5mL 1688.7 1125.8 -50.0%
2634711S2034 ソフラチュール貼付剤30cm 32.4mg10cm×30cm 192.9 128.6 -50.0%
3999427G1029 エポエチンアルファBS750シリンジJCR 750IU0.5mL 489 326 -50.0%
4300003M5010 ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル 37MBq 6435 4290 -50.0%
4300003M5010 ヨウ化ナトリウムカプセル-1号 37MBq 6435 4290 -50.0%
4300003M6017 ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル 111MBq 12870 8580 -50.0%
4300003M6017 ヨウ化ナトリウムカプセル-3号 111MBq 12870 8580 -50.0%
6343404X1015 抗HBs人免疫グロブリン 1,000単位5mL 76725 51150 -50.0%
6343404X2011 抗HBs人免疫グロブリン 200単位1mL 19242 12828 -50.0%
6343408X1013 乾燥抗破傷風人免疫グロブリン 250国際単位 5124 3416 -50.0%
1139700Q2025 ブコラム口腔用液5mg 1mL 2966.7 1977.8 -50.0%
1311706M1024 リュウアト1%眼軟膏 161.7 107.8 -50.0%
4291011F2040 イマチニブ錠200mg「ヤクルト」 1744.8 1163.2 -50.0%
6132005E1020 L-ケフラール顆粒 375mg 158.1 105.4 -50.0%
4291009F1225 ビカルタミド錠80mg「ケミファ」 211.2 140.8 -50.0%
2710810U3020 スキャンドネストカートリッジ3% 1.8mL 169.9 113.5 -49.7%
8119002N4022 オキシコドン徐放カプセル40mg「テルモ」 799.1 554.7 -44.1%
1242008X1058 硫酸アトロピン「ホエイ」 3525.4 2452.2 -43.8%
1242008X1066 アトロピン硫酸塩水和物「ホエイ」原末 3525.4 2452.2 -43.8%
3999014F2038 タクロリムス錠1mg「日医工」 385.4 269.4 -43.1%
8119002G8037 オキシコドン徐放錠40mgNX「第一三共」 799.1 575.1 -38.9%
8219700S5034 フェンタニル3日用テープ2.1mg「HMT」 1649.6 1187.8 -38.9%
8219700S5077 フェンタニル3日用テープ2.1mg「テイコク」 1649.6 1187.8 -38.9%
8119002N2020 オキシコドン徐放カプセル10mg「テルモ」 233.6 169.4 -37.9%
8219700S7037 フェンタニル3日用テープ8.4mg「HMT」 5592.9 4083 -37.0%
8219700S7061 フェンタニル3日用テープ8.4mg「トーワ」 5592.9 4083 -37.0%
8219700S7070 フェンタニル3日用テープ8.4mg「テイコク」 5592.9 4083 -37.0%
8219700S8033 フェンタニル3日用テープ12.6mg「HMT」 7790.6 5688.8 -36.9%
8219700S8068 フェンタニル3日用テープ12.6mg「トーワ」 7790.6 5688.8 -36.9%
8219700S8076 フェンタニル3日用テープ12.6mg「テイコク」 7790.6 5688.8 -36.9%
3999014F1031 タクロリムス錠0.5mg「日医工」 201.7 148 -36.3%
8119002G7030 オキシコドン徐放錠20mgNX「第一三共」 433.7 318.5 -36.2%
8119002N3026 オキシコドン徐放カプセル20mg「テルモ」 433.7 318.5 -36.2%
8219700S6030 フェンタニル3日用テープ4.2mg「HMT」 2868.4 2133.7 -34.4%
8219700S6065 フェンタニル3日用テープ4.2mg「トーワ」 2868.4 2133.7 -34.4%
6331408X1012 乾燥ジフテリア抗毒素「KMB」 5,000単位(溶解液付) 170030 126759 -34.1%
6331408X1012 乾燥ジフテリアウマ抗毒素 5,000単位(溶解液付) 170030 126759 -34.1%
8119002G6034 オキシコドン徐放錠10mgNX「第一三共」 233.6 175.1 -33.4%
1329707Q2064 フルチカゾン点鼻25μg小児用サワイ56噴霧 2.04mg4mL 416.6 316.8 -31.5%
1329707Q2099 フルチカゾン点鼻25μg小児用杏林56噴霧 2.04mg4mL 416.6 316.8 -31.5%
1319732Q1051 イソプロピルウノプロストン点眼液0.12%「サワイ」 174.4 133.5 -30.6%
8219700S6073 フェンタニル3日用テープ4.2mg「テイコク」 2868.4 2199.3 -30.4%
1329707Q1076 フルチカゾン点鼻50μg「サワイ」28噴霧 2.04mg4mL 415.7 319.4 -30.2%
1329707Q1254 フルチカゾン点鼻液50μg「杏林」28噴霧用 2.04mg4mL 415.7 319.4 -30.2%
2259704Y1020 メプチンスイングヘラー10μg吸入100回 1mg 1377.5 1079 -27.7%
6343409X5013 乾燥人血液凝固第9因子複合体 200国際単位(溶解液付) 18144 14236 -27.5%
6331411X1014 乾燥ボツリヌスウマ抗毒素 ABE型各1万単位F型4千単位溶解液付 2203092 1749458 -25.9%
8219700S9030 フェンタニル3日用テープ16.8mg「HMT」 9294.8 7408.7 -25.5%
8219700S9064 フェンタニル3日用テープ16.8mg「トーワ」 9294.8 7408.7 -25.5%
8219700S9072 フェンタニル3日用テープ16.8mg「テイコク」 9294.8 7408.7 -25.5%

 

これから月末に向けて、新薬価を踏まえて上手に在庫コントロールを頑張ってください。

 

"最強”新薬価リストはこちらからどうぞ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長期収載品の選定療養をシュミレーションする方法

~Excel関数の式を訂正しました(2024.2.28)~

~~令和6年3月27日保医発0327第10号で選定療養費の算定方法について通知されました。通常の薬剤料と同様に特別徴収薬剤料を算定して、消費税と合わせて徴収するというものです。
これに応じて、シュミレーション時の選定療養費の算出式を改訂しました。(R6.3.28)~~

前回の記事では、2024年10月から適用される「長期収載品の選定療養」について、適用の範囲とその影響について述べました。

 

今回は、第2弾として選定療養が適用された場合、先発品を希望する患者の窓口負担がどの程度増えるのか?について、Excelでシュミレーションする方法を考えたいと思います。

イメージとしては下図のような感じです。

このシュミレーションを実現するには、いくつかのExcelテクニックを組み合わせて、元データの加工、関数処理、リスト処理などを行います。

手っ取り早くシュミレーションファイルを使いたい、という方はこちらから↓↓

【ダウンロード】選定療養費シュミレーション用ファイル - 調剤薬局業務をExcelで快適に PharmaDataLabo (hatenablog.com)

 

元データの入手

薬価収載品のリストは診療報酬情報提供サービス (mhlw.go.jp)から入手します。

サイトにアクセスし「医薬品マスター」をクリックするとZIPファイルがダウンロードされます。(通常は「PC」>「ダウンロード」フォルダに保存されます)

このZIPファイルを開くと、「y」という名前のCSVファイルが入っています。

この「y」が元データです。

令和6年3月からファイル形式(内容)が変更になり、それに伴いファイル名称も変更になっています。現在公開されている令和6年4月適用の医薬品マスターについては
新 レ イ ア ウ ト の フ ァ イ ル 名 「 y20240305.csv」
旧 レ イ ア ウ ト の フ ァ イ ル 名 「 y20240305Pre.csv」 となっています。(R6.3.18追記)

この元データから今回利用する項目は、

「E列」医薬品名

「L列」現薬価

「Q列」後発品

「AF列」薬価基準コード

の4列ですが、残念ながら項目名は表示されていないので、しっかり確認することが大事です。

列を確認したら、この4列を選択し新しいシート(またはブック)にコピペして、列幅を適宜調整するとその後の作業が分かりやすくなります。

 

このリスト内の「C列」では、後発品であれば「1」、それ以外は「0」となっています。

元データの加工

4列に絞った元データから、必要な情報を抽出できるように関数を組み合わせて処理を施します。これが、最も重要かつ肝です!

ある品目が後発品のある先発品であり、対応する後発品のうち最高薬価を把握できれば、あとは算数レベルの関数で処理できるはずです。

 

それでは処理を始めましょう。

項目行を挿入し、オートフィルタを設定、ウインドウ枠の固定をする

  1. 1行目全体を選択し、右クリック>挿入 で項目名の行を挿入し、A列から順に、「医薬品名」「薬価」「GE」「薬価コード」などの項目名を入力
  2. リスト内のセルを1か所選択し、「データ」タブ>「並び替えとフィルター」>「フィルター」を選択し、オートフィルタを設定しておく
  3. 1行目が表示されているの確認して、「表示」タブ>「ウインドウ」>「ウインドウ枠の固定」>「先頭行の固定」を選択すると、スクロールしても1行目が表示されたままになります。

   

「一般名コード」、「GE最大薬価」列を挿入し、関数処理

  1. B・C列の間に2列を挿入する→C~D列全体を選択し、右クリック>挿入 でB列の後ろに2列挿入されます。項目名を「GE最大薬価」「一般名コード」とします。
  2. 一般名コードは薬価コードの上9桁で表されるので(*)、「一般名コード」のD2セルに
  3. 「=LEFT(9,F2)」を入力します。
  4. 次に、先発品の場合に、対応するGEの最大薬価を関数で求めます。C2セルに「=IF(E2=0,MAXIFS(B:B,D:D,D2,E:E,1),0)」(**)と入力します。
    E2セルが「0」なら(=GE以外なら)、D列がD2セルと同じ値かつE列が「1」(=GE)であるデータのうち、B列の値の最大値を求める、という意味
  5. C2:D2セルを選択し、右下のフィルハンドルをダブルクリックするとリストの最下行まで関数がコピーされます。
  6. 関数がコピーされたら、そのまま『右クリック>「C」(コピー)>右クリック>「V」(値を貼り付け)』をして、この後の動作が軽くなるようにしておきます。
  7. 「GE最大薬価」に薬価金額が表示された先発品が「後発品のある先発品」となるので、C列のフィルタボタンをクリックして、「0」のチェックをはずして「OK」を押します。
  8. C列にフィルタがかかった状態で、A~C列全体を選択し、新しいシートにコピペすると、フィルタされて表示された行のみが新しいシートに転記されます。さらにA列のセルを1か所選択した状態で、右クリック>並び替え>昇順、とすると医薬品名列が五十音順に並びます。ここまでで元データの加工が一通りできました。

*薬価コードの説明はこちらが分かりやすいと思います→いろいろな医薬品コード - データインデックス (data-index.co.jp)

**「MAXIFS」関数はExcel2019以降で利用できますが、2016以前のVer.では別の方法で、いくつかの手間をかける必要があります。別記事で紹介しますね。

シュミレーション表の作成

参照するリストが完成したら後は表の体裁を整えて、関数処理を埋め込めばやりたいことが完了します。

イメージとして、先発品名をドロップダウンリストから選択したら、GE最大薬価が表示されて、保険適用部分と選定療養部分の金額が分かり、1日薬剤料や30日分、60日分、90日分の薬剤料のうち、保険負担割合に応じた現行の負担金と、選定療養導入後の負担金が分かるようにしたいです。

そこで当初のような体裁を作ります。

(A~C列には前述の加工済み元データがあります)

G4セルには、ドロップダウンボックスを仕込みます。

  1. G4セルを選択し、「データ」タブ>「データツール」>「データの入力規則」を選択します。
  2. 入力値の選択:「リスト」を選択
  3. 元の値の枠内をクリックし選択状態にする
  4. A2セルを選択し、「Ctrl」+「Shift」+「↓」を同時押しするとA2から最下行まで選択状態になる(または地味にA2セルからドラッグするか、A2セルを選択しスクロールバーで最下行まで表示して、「Shift」を押しながらA列の最下行をクリックする)
  5. 「OK」ボタンを押す

  

H6セルは、1日何錠か、または外用剤なら処方全量を入力して薬剤料を算出したいので、数字が入力しやすいようにこちらも入力規則を仕込みます。

上図の②まで同じで、元の値欄に「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,14,28,30,56,60,63」などと入力します。(カンマは必ず半角のカンマです)

更に、任意の数字も入力できるようにして、数字以外は入力できないようにします。

  1. 「エラーメッセージ」タブを選択
  2. 「無効なデータが入力されたらエラーメッセージを表示する」のチェックをはずす
  3. 「日本語入力」タブを選択
  4. 「オフ(英語モード)」を選択
  5. 「OK」を選択

関数の処理

次はいよいよ関数処理を行います。と言っても、VLOOKUP関数を使う以外は、加減乗除がほとんどです。ただし、小技をちりばめて処理を簡単にしていきましょう。

まずは先発品の薬価情報を表示させます。

 

G4セルのドロップダウンリストから先発品を選択すると、上図のようにH4~L4セルに「薬価」「GE最大薬価」「薬価差」、薬価差のうちの「保険適用分3/4」「選定療養分1/4」を表示するための関数を入力します。

A~C列には前述の元データがあり、これを参照していきます。

 

H4セル:「=IFERROR(VLOOKUP($G$4,$A:$C,2,0),"")」

I4セル:「=IFERROR(VLOOKUP($G$4,$A:$C,3,0),"")」

J4セル:「=H4-I4」

K4セル:「=J4*3/4」

L4セル:「=J4/4」

 

次に、現行の薬剤料と改定後の薬剤料を表示します。(※)

 

H7セル:「=IF(H4*$H$6<10,10,ROUND(H4*$H$6-0.1,-1))」

     薬価*1日用量が10円未満なら10円、
     10円以上なら(薬価*1日用量-0.1)を1円の位で四捨五入する、という意味
     (薬価が55円なら薬剤料は50円なので、
      0.1を引けば54.9円になり1円の位を四捨五入すればOK)
     ☆薬剤料は剤ごとの1日薬価を五捨六入五捨五超入して求めるための処理

I7セル(GEの1日薬剤料で、負担金額を計算する際に参照するためのセル):
    「=IF(I4*$H$6<10,10,ROUND(I4*$H$6-0.1,-1))」(隠し作業セル、フォント白)
     
H7セルと同様に後発品の場合の薬剤料を求める

H9セル:「=IF( (I4+K4)*H6<10,10,ROUND( (I4+K4)*H6-0.1,-1))」
     保険適用分3/4の薬剤料の1日薬剤料を「(後発品薬価+薬価差の3/4)*1日用量」として
     H7、I7セルと同様の式で求める
※はてなブログの仕様で半角カッコが二つ続くと脚注処理をされてしまうためカッコの間に半角スペースを入れましたが、このままコピペしても大丈夫です。

H10セル:「=L4*H6」 選定療養分1/4*1日用量
       「=IF( L4*H6<10,10,ROUND( L4*H6-0.1,-1))」選定療養費1日薬剤料(R6.3.28訂正)

H11セル:「=H10*0.1」 1日分の選定療養費の消費税10%

(※)薬剤料の表記と計算について

通常は薬剤料など診療報酬は1点=10円として、点数で示されますが、ここでは金額の計算をしたいので点数表記を省いています。
また、五捨五超入を正確に計算する関数も作れますが、意外に煩雑になるため「実質的に」五捨五超入が計算できるようにROUND関数に工夫をしています。(0.1を引くとしたところを0.01、0.001など小さくすればするほどより正確な値に近づきます)

薬剤料の計算は『剤ごとに』『15円以下の場合:1点』『15円を超える場合:10円又はその端数を増すごとに1点を加算』となっています。

『剤ごとに』計算するので、例えば単剤では「10円」「20円」の薬剤2種が同じ剤で処方されると「20円」「30円」「40円」という感じで、常にプラスマイナス10円の幅を持って考えるといいと思います。

 

ここまで来たら、後は負担金額のシュミレーションをします。

 

この辺で小技をちりばめます。

上図では分かりにくいですが、I13、L13、O13、R13のセルに負担割合を示す、「0」「0.1」「0.2」「0.3」を入力します。見栄えをよくするためフォントの色を白かセルの背景色と同じにしておきます。

同様に、F15、F16、F17、F18のセルに日数を示す「1」「30」「60」「90」を入力して、フォントの色を白にしておきます。

手順としては、

  1. H15~J15セルにそれぞれ関数を入れて、
  2. それをH16~J18セルにコピペし、
  3. さらにH15~J18セルをコピーして、K15、N15、Q15セルに貼り付ける

というふうに作業すると楽ちんです。

H15セル:「=ROUND($H$7*$F15*I$13,-1)」
     現行1日薬剤料*(日分)*(負担割)=薬剤料の自己負担金を1円のくらいで四捨五入

I15セル:「=ROUND($H$9*$F15*I$13,-1)
      +ROUNDDOWN($H$10*$F15*1.1,0)」
     選定療養導入後の保険適用分薬剤料の自己負担金をH15セルと同様に求め、
     選定療養費の税込金額との和を求める

J15セル:「=ROUND($I$7*$F15*I$13,-1)」
     最大薬価後発品の薬剤料の自己負担金をH15セルと同様に求める

H15~J15セルを選択して、フィルハンドルをJ18までドラッグします。

さらにH15~J18まで選択した状態で、フィルハンドルをS18までドラッグします。

 

これで、必要な関数の埋め込みが完了しました。

最後にスムーズな操作をサポートするための仕掛けをします。

 

  • A~E列全体を選択し、右クリック>非表示、とします。
  • I6セルに「←外用剤は処方全量を入力(ドロップダウンリストから選択するか、入力する)」とテキスト入力する。
《シートの保護》不慣れな人が操作して、関数が変更されないように「G4セル」「H6セル」以外は変更できないようにシートを保護します。
  1. G4セルを選択し、Ctrlを押しながらH6セルを選択、右クリック>セルの書式設定
  2. 開いたウインドウで「保護」タブの、「ロック」のチェックをはずして「OK」を押します。 
  3. 「校閲」タブ>「保護」>「シートの保護」、開いたウインドウで上から2つにチェックが入った状態で、「OK」する。

    


以上で選定療養費の自己負担金額のシュミレーション用のシートが完成です。

ここまで付いて来てくれてありがとうございました。

 

何となく不安な方向けに、ダウンロードファイルを準備しました。

こちらから↓↓↓

pharmalabo.hatenablog.com

 

 

長期収載品の選定療養制度が始まる!

2024年6月改定の診療報酬の答申が2月14日に公表されました。

1月26日の短冊公表の時点で、長期収載品に係る選定療養費制度の導入が明らかになっていました。

 

個別改定項目の中で

【Ⅲ-9 医薬品産業構造の転換も見据えたイノベーションの適切な評価や医薬品の安定供給の確保等-①長期収載品の保険給付の在り方の見直し】

という項目になっています。

中身を確認すると、

長期収載品の保険給付の在り方の見直しとして、選定療養の仕組みを導入し、後発医薬品の上市後5年以上経過したもの又は後発医薬品の置換率が 50%以上となった長期収載品を対象に、後発医薬品の最高価格帯との価格差の4分の3までを保険給付の対象とする。

とあります。更に対象品目について、

医療上の必要性があると認められる場合(例:医療上の必要性により医師が銘柄名処方(後発品への変更不可)をした場合)や、後発医薬品を提供することが困難な場合(例:薬局に後発医薬品の在庫が無い場合)については、選定療養とはせず、引き続き、保険給付の対象とする。 

長期収載品は、準先発品を含むこととし、バイオ医薬品は対象外とする。また、後発医薬品への置換率が極めて低い場合(置換率が1%未満)である長期収載品は、上市後5年以上経過したものであっても、後発医薬品を提供することが困難な場合に該当することから、対象外とする。

となっています。

2024年10月から適用されるということなのですが、現場スタッフとして気になるのは、『先発品を希望する患者の窓口負担がどの程度増えるのか?』ということではないでしょうか。

また、選定療養費って課税なの?だとすると何がどうなるの?て不安がよぎりますよね。

 

まず、選定療養の対象となる長期収載品の条件を整理しましょう。

  • 後発品発売から5年経過した先発品は対象
  • 後発品の置換率が50%以上となった先発品は対象
  • 置換率が1%未満は対象外
  • 準先発品を含む
  • バイオ医薬品を除く
  • 医療上の必要があり医師が変更不可とした場合は対象外
  • 薬局の在庫の都合の場合は対象外

ということで、上市後の経過年数と置換率の関係は下図のようになります。

また、GE上市後の経過年数や置換率は各薬局で判断するわけにはいかないので、厚労省から何らかのリスト的なもので公表されるのではないかと思っています。

 

選定療養は課税対象

選定療養費は課税対象となるようなので、10%の消費税を課税した上で患者に請求することになります。

つまり先発希望の患者の調剤の場合、領収書の中に非課税分と課税分が混在することになります。領収書の表記としては、

  • 非課税分の負担金
  • 課税分の負担金
  • 消費税
  • 合計金額

が必要になりそうです。この辺はレセコンメーカーが当然対応することになるのでしょうが、課税分の負担金を税抜き金額で表記するか、10%の税込金額で表記するかという問題が生じます。

そうなるとレジの対応をどうするか、が肝心になってきます。

多くの薬局では物販含めて内税処理としていることと思われますので、この選定療養費についても税込み(=内税扱い)として処理する流れがスムーズになるのではないでしょうか。

これまでの「非課税調剤」部門のボタン(=非課税処理)と、「課税調剤」部門のボタン(=内税処理)を普段使いすることになりそうですね。

 

課税事業者になるかも!?

薬局(会社)の規模とGE調剤率によっては、選定療養費の合計が年間1000万円を超えるケースも出てくるでしょう。そうなると、課税事業者となり確定申告で預かり分の消費税から仕入税額控除を差し引いた分を納めなければいけなくなります。

毎日の日計で消費税を正確に把握することも必要になってきます。

ただし、インボイス対応の記事でも述べましたが、課税売上げ割合が上昇するため、仕入税額控除の金額が増えることにもつながってきます。

つまり、調剤薬の仕入れで卸に支払った消費税の一部が還付される、ということになります。

 

次回は、『先発品を希望する患者の窓口負担がどの程度増えるのか?』について下図のようにシュミレーションする方法を紹介したいと思います。

 

薬局のインボイス制度を考えた②

前回の記事では、2023年10月から始まった「インボイス制度」は薬局にとってどういうものなのかを解説しました。

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第2弾の今回は必要な対応を具体的に説明できたらと思います。

 

自社の課税売上げが1000万円超なら「インボイス事業者」一択!

まずは売る側として「インボイス事業者」である必要があるのか?という点です。

1000万円超の場合は必然的に課税事業者となり、仕入税額控除を受けるにはインボイス登録が必須なので、「インボイス事業者」一択となります。

 

課税売上げが1000万円以下の場合の選択肢は二つ

1)領収書を求められる取引(販売)が多ければ「インボイス事業者」の登録を検討

メリット

  • インボイス対応のレシート(領収書)を発行できるので、インボイス対応を求める顧客の売上げを維持し、インボイス対応をアピールし新規顧客開拓も可能
  • 仕入税額控除が受けられる

デメリット

  • 「インボイス事業者」の登録に係る各種手続きが必要
  • レシートや領収書をインボイス対応するためのシステム改修または事業者番号のゴム印を作成するなどの簡易対応を行う
  • 確定申告を行い消費税を納める。そのための日々の売上げと消費税の正確な把握が必要。
  • 仕入税額控除のための経理処理が煩雑になる
  • 従業員の各種経費支払い先をインボイス発行事業者に限定すると、不便になる

 

領収書を求められる取引(販売)が少なければ、「免税事業者」のままを選択

メリット

  • 客から預かった消費税(最大100万円)を益税として扱える
  • 確定申告などの経理処理が比較的容易なまま
  • 仕入税額控除は受けられないままなので、経費処理の際インボイス対応は必要ない

 

デメリット

  • インボイス対応を求める顧客の売上げを逸失してしまう可能性がある
  • 仕入税額控除は受けられない

 

小分けをお願いする場合にインボイス事業者に限定する必要があるか?

ここからは「課税事業者(インボイス事業者)になった」という前提でのお話です。

前回も触れましたが、仕入先がインボイス事業者かどうかは、仕入税額控除の際に影響します。課税取引が主である通常の業態では、仕入れの際に支払った消費税は100%戻ってくることになりますが、非課税取引が主である保険薬局の場合に戻ってくる消費税は100%ではなく、課税売上割合に応じた額となります。

 

自社の課税売上割合は?

課税売上割合=売り上げに占める課税売上げ÷総売り上げ

であるので、1か月の売上げ構成(税抜き)として

調剤報酬収入 900万円(内自費診療扱い3万円)

物販収入 2万円(食品1.5万円、その他0.5万円)

である場合、

非課税売上げ 897万円

課税売上げ 5万円

となるので、この月の課税売上げ割合は、

5万円 ÷(897万円+5万円)= 0.55% となります。

※24年10月からは、長期収載品に係る選定療養費制度が始まり、選定療養費は課税取引となるため、課税売上げ割合はやや高くなります。(詳しくはまた後日!)

 

 

仕入税額控除の金額

前述の例で、保険調剤に係る医薬品の仕入れが540万円でその消費税として54万円を卸に支払っているとします。

物販の仕入れが4万円で消費税が0.4万円、また、業務に使用する各種物品の調達に係る消費税が0.5万円とすると、

仕入税額控除 = 課税取引に係る仕入で支払った消費税
      + 非課税取引に係る仕入や経費で支払った消費税 × 課税売上げ割合
       = 0.4万円 +(54万円 + 0.5万円)× 0.55% ≒ 0.7万円

確定申告で納めるべき消費税額は、預かった消費税 ー 仕入税額控除 で示され
 =( 食品売上げ分1.2千円 +その他物販分0.5千円 + 自費調剤分3千円 )ー 7千円
 = 4.7千円 ー 7千円 = △2.3千円
となり、「預かった消費税」より「仕入税額控除」の方が大きければ、差分だけ税が還付されることになります。

 

課税売上げ割合が高いと還付される消費税が増える!

課税売上げが「50万円」であった場合は、課税売上げ割合が5.2%(=50÷950)となり、
非課税取引に係る仕入や経費で支払った消費税 × 課税売上げ割合は、
(54万円+0.5万円)x 5.2% = 2.8万円 となり、還付金額は2.5万円増えることになります。

 

この通り、自社の売り上げ構成を把握し、インボイス事業者となるべきかどうかを検討されるといいと思います。

 

 

薬局のインボイス制度を考えた①

2023年10月1日よりインボイス制度が始まりました。

 

薬局界隈では、医薬品の流通困難が続いている中、他薬局からの小分け譲渡に対して、相手先が「インボイス事業者」かどうかを気にするとか、しないとか、、という話題が持ち上がっているようです。

 

という訳で、薬局のインボイス制度について考えてみようと思います。

 

仕入税額控除

消費税は「最終消費者」が納める税金なんですが、誰が「最終」になるかは途中の段階では確定できないので、生産、加工、流通、販売、などの各時点で消費税を払うことになっています。

そして、各段階の事業者は顧客から「預かった」消費税を確定申告をして国に納税することになります。(払った人と納める人が違うので間接税と言います)

ただし、各段階の事業者もそれぞれが仕入れなどの際に消費税を支払っていますので、国に納める消費税は「預かった消費税」から「仕入れなどで支払った消費税」を差し引いた額を納めることになります。

これを仕入税額控除といいます。

 

免税事業者と課税事業者

一方で、これまで預かった消費税の納税を免除される制度がありました。

年間の課税売上げが1,000万円以下の個人事業者、法人などは原則として預かった消費税を納めることを免除されていました。

これは恐らく1989年の3%の消費税導入時に、個人商店などの事業者らの負担を考慮し、1000万円以下(月商83万円以下)なら消費税はもらっても、もらわなくても、国には納めなくていいですよ、ということで始まったように思います。

しかし、30年もその制度がそのままにされた結果、消費者が「税」として払ったお金がその事業者の懐に収まっている「益税」という問題がありました。その益税をなくそう、というのがインボイス制度の目的のようです。

 

免税事業者以外は課税事業者として消費税の納税義務を負っています。

前述の通り、顧客(消費者)から預かった消費税から、仕入れなどの関わって支払った消費税を差し引いて、納税する必要があります。

 

課税事業者とインボイス(適格請求書)

インボイス(適格請求書)とは、課税事業者が仕入れに関わって支払った消費税を仕入税額控除で差し引く際の根拠を明確にするために、仕入れ元が取引先に発行する税率などを明記した請求書のことです。

そして、このインボイス(適格請求書)を発行することができるのは、インボイス発行事業者になりたいですと税務署に申請した「課税事業者」のみです。

そうです、課税売上げ1,000万円以下の免税事業者のままではインボイスは発行できないことになります。免税事業者がインボイスを発行できるようになるには、課税事業者への転換が必要になり、その場合は預かった消費税を納税する義務を負うことになるのです。

 

あなたの薬局は免税事業者?

さて、薬局の話に戻りましょう。

SNSなどでは、10月1日以降はインボイス事業者の薬局からしか、小分けを頼まないようにと本部からお達しがあったという話題がありますが、インボイスを必要とするのは課税事業者のみです。あなたの薬局が免税事業者ならそもそも納税しないのでインボイスの受け取りは不必要です。

法人の課税売上げ(税抜き)が年間1,000万円以下、月間だと約83万円以下なら免税事業者です。仮に10店舗の薬局だとして、1店舗当たりの課税売上げが月8.3万円以下、25日営業として1日当たり3,320円以下なら免税事業者ということです。

 

薬局の非課税売上

薬局の売り上げの大半は保険調剤に基づくもので、非課税取引です。

医療保険や公費負担医療に係る調剤、自賠責、労災に係る調剤、保険証忘れなどによる見かけの自費調剤も(最終的に医療保険で還付されるため)非課税です。

また、一部の介護福祉用品は非課税の商品もあります。

 

非課税売上で仕入税額控除はできる?

私たち薬局は主に保険調剤に供する目的で日々医薬品卸から医薬品を購入しています。

当然仕入れの際には卸に消費税を支払っています。しかし、患者からは消費税を受け取らないため、それを納める際の仕入税額控除もできない仕組みになっています。

ただし、仕入税額控除を個別対応方式とした場合には課税売上割合に応じて控除することができます。

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薬局の課税売上と課税売上げ割合

OTCや食品、医療機器などの販売はもちろん、AGA治療薬、ED治療薬、低用量ピルなど薬価収載されていない医薬品の調剤や、薬剤の紛失に伴う処方箋再交付や再調剤、などは課税取引に該当しますし、他薬局や医療機関への医薬品の小分け販売や、自賠責に係る明細書の文書料なども課税取引ですね。

これらの取引の相手先が問題なんです。

調剤など個人消費者が相手なら、その人がインボイスを使って仕入税額控除をする必要はありません。

血圧計を販売し近所の事業所宛てで領収書を発行するとか、保険会社に自賠責の明細書文書料を請求する場合などはインボイスを要求されることはあります。

自社がこれまで免税事業者だった場合は、インボイス発行事業者に転換するか、免税事業者のままで、売上(取引)減を覚悟するか、値下げをして売上げ(取引)維持を図るか、という選択をする必要があります。

 

一方、医薬品の小分け販売の際にも消費税を請求しますが、小分けしてもらった薬局(A)はこれを仕入税額控除するとしても、その金額はA薬局の課税売上げ割合を乗じた分だけとなります。

つまり、A薬局の課税売上げ割合が5%の場合に、5000円+500円(税)の医薬品小分け購入があった場合に控除される金額は、500円x5%=25円となります。

この場合、小分けをお願いされた薬局がインボイス発行事業者でなければ、A薬局が25円を負担することになります。(今すぐ欲しいという時に25円が高いかどうか??)

 

また、課税売上げ割合5%というのは、課税売上50万円、非課税売上950万円という割合です。課税売上げがもっと少ない、あるいは非課税売上げがもっと多ければ課税売上げ割合はもっと低くなります。

 

自分の薬局が課税事業者だとしても、課税売上げ割合がどの程度なのかが重要なことが分かっていただけましたか?

小分けの際に支払った消費税 x 課税売上げ割合 = 仕入税額控除できる金額

ということを踏まえた上で、小分けをお願いする薬局をインボイス発行事業者に限定するかどうかを検討する必要があるでしょう。

※現場であーでもないこーでもない、とやることを想定するとその時間の人件費も考慮する必要があります。

 

次回の記事では今回の内容をフローチャートとかでまとめてみます。

 

 

契約社員からの転職備忘録<薬剤師が初めて失業保険をもらう話>

契約社員を1年間の契約期間満了で退職し、1か月の失業期間を挟み転職が決まりました。

人生で初めて失業し雇用保険(いわゆる失業保険)のお世話になることになったので、今回はその経緯と雇用保険給付の段取りなどをまとめてみようと思います。

 

退職の経緯

退職の経緯の前になぜ契約社員だったのかを簡単に記します。

1年前に7年勤めた市内10店舗の調剤薬局から転職する際に複数の転職エージェントに求人の案内を依頼しました。

コロナ禍2年目でなかなかいい条件を提示してくれる企業がない中、メディ◯ル◯ソース社(屋号:ファル◯ス◯ッフ)のエージェントから「正社員、750~800、管理職(教育担当)で外来対応は原則なし、etc.」という求人が案内され面接を受けました。

面接時に、しばらくは店舗で調剤業務もできるか?という話もあったので「全然問題ありません」と返答して、いざ内定通知(条件通知)をもらったら、「1年契約、750(残業代なし)、調剤業務全般・薬局長・管理薬剤師・本部業務」となってました。

業務は前職でもやってきた内容なのでまあいいとして、1年契約は腑に落ちないのでエージェントに確認しました。

メディ◯ル◯ソースの担当者から

「好待遇に加えて管理職としてのご案内となりますので、初年度はご様子を窺いたいというお声にも考慮されたのではないかと思います。
当然ながら大前提としては勤務実績にて昇給や雇用形態を無期に変更される方向性もございますのでその点ご理解いただけますと幸いでございます。」と回答がありました。

私としては”1年頑張って実力を認めてもらえれば正社員にしてもらえる”と捉え就職を決めました。ところが1年経過する頃の今年7月、会社の総務部長から「ウチは50歳を過ぎてる人はずっと契約社員としてしか契約しないよ」と聞かされて、話が違うよ!となったのです。

 

それに加えてこの会社、創業40年くらいなのですが、市内の基幹病院の分業開始当初から門前に店舗があり、薬価差益だけでも毎月ウン百万の利益があるのですが、数年前に敷地内薬局が公募され、今年4月に開局されたため売上・利益は右肩下がり確定となりました。

問題は公募開始からの数年間で減患抑制対策をほとんど何も行ってなかったことです。

 

1年契約で毎年更新するしないの判断が必要な契約なので、「正社員への登用の提示がない」ことと、「薬価差益確保のための原価交渉以外に能がなさそう」なので契約更新しない気持ちがどんどん大きくなっていきました。

ところが会社側が「契約しないとしても、すぐに辞められると困るからすこし延ばして欲しい」と要求してきたので、私は「1ヶ月の更新(または現契約の延長)」を申し出たのですが、契約満了まで1ヶ月を切った段階で1か月ならいらないと1年での契約終了を告げられました。

 

1ヶ月は延長するつもりでいたので契約満了までに転職活動が間に合わず、不覚にも契約満了翌日から無職となりました。

 

失業保険をもらう手続き

ということでハローワークのお世話になるのですが、退職したらまず会社が退職の書類をハローワークに提出することになります。

そしてハローワークで受理してもらった「離職票①、離職票②」の本人用を本人に送付してくれます。

失業者(私)は届いた離職票①②を持ってハローワークに行き、まずは失業者なので「求人申し込み」の手続きをします。

簡単な書類への記載後、ハローワークに設置されているPCで求人の登録を行い、窓口に呼ばれて登録内容や今後の求職活動などの案内について説明を受けました。

 

次に雇用保険給付課に行き雇用保険給付のための手続きをしたのですが、ここで1時間近く待たされました。

この手続きでは離職票②の記載内容、特に離職理由について確認されます。

離職理由は大きく分けて「自己都合」か「会社都合」になりますが、通常会社がハローワークに届ける際には「自己都合」としていることが多いと思いますが、異議があればここで申し出るようにしましょう。

私の場合、「契約満了で更新しないと最終的に決めたのは会社なので、自己都合とされるのは納得がいかない」と申し出ました。

ハローワークは中立あるいは労働者寄りなのかと思っていたのですが、「本人の申し出を会社に伝えますが、会社が承認しなければ書類の内容は変更されません(=つまり自己都合のまま)」と説明されました。

それでは最初に書類を作成する会社側に常に有利になるじゃないか!ハローワークが客観的な資料などを基に公平な判断をしてくれない限り労働者は泣き寝入りですよね。

 

ということで、少しごねていたら雇用保険適用課(この部署が離職理由などの判定をするらしい)で相談するよう促されました。

私がここまでごねたのも後で説明する「再就職手当」が80万円ほど違ってくるためです。80万円がかかっているので簡単に引き下がれません。

 

そうこうして、ひとまず私の主張する離職理由を本人記載欄に書き直すように指示され、「1ヶ月の更新を申し出たが合意に至らず、契約満了をもって退職した」みたいに記入しました。

そしてこの手続きをもって「雇用保険の失業等給付受給資格者」の資格をもらえました。「受給資格決定日」もこの日です。

その後は、「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」をもらって、☆「雇用保険説明会」の日程、最初の「失業認定日」の日程を告げられ確認して終わりでした。

 

離職理由でごねたのもあるので4時間くらいかかりました。

 

契約社員は退職後、失業保険をすぐにもらえるか?

失業保険をもらうためには、単に「会社を辞めた」だけではダメです。

いろんなサイトで詳しく説明されているのでこのブログでは割愛しますが、主に「雇用保険に加入していた期間」と「離職理由」が関係します。

 

一般的に「自己都合」退職の場合は失業保険をもらうまでに2か月間の「給付制限期間」が設けられます。(2020年10月1日から3か月⇒2か月に短縮になったそうです)

では、契約社員の場合はどうなるのか?

 ⇒ 契約満了で退職した場合はすぐにもらえるんですって!!

契約途中で自己都合で退職した場合は2か月間の給付制限期間がありますので、ご注意ください。

 

もらえる失業保険の種類と金額

私の場合、50歳代でこれまでずっと会社勤めだったので失業保険をもらえる最大日数は150日となります。が、契約社員で契約の更新において合意に至らずに退職した場合に認定される「特定理由離職者」となると、330日になります。半年分も手厚くなるのです!!

※特定理由離職者に該当するか否か

厚労省が定めている「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断基準」には

 特定理由離職者の判断基準
Ⅰ 期間の定めのある労働契約の期間が満了し、かつ、当該労働契約の更新がないことにより離職した者(その者が当該更新を希望したにもかかわらず、当該更新についての合意が成立するに至らなかった場合に限る。) 
期間の定めのある労働契約について、当該労働契約の更新又は延長があることは明示されているが更新又は延長することの確約まではない場合(※1)であって、かつ、労働者本人が契約期間満了日までに当該契約の更新又は延長を申し出たにもかかわらず、当該労働契約が更新又は延長されずに離職した場合に該当します。

とありました。会社から「契約満了ですぐに辞めるのは勘弁してくれ、ちょっと延ばしてよ」と言われ「1ヶ月の更新」を申し出たのですが、「それなら更新せず予定通りの日付でいい」と言われたのは、これに該当するのではないか、というのが私の訴えです。(雇用保険説明会の時にどうなったかを聞けるのではないかと思っています)

 

もらえる失業保険ですが、私の場合は以下の3つの手当てをもらえるようです。

・基本手当(=これが失業保険とか失業手当と言われるもの)

もらえる日額:8355円(上限 年齢・前職収入による)

もらえる日数:受給資格決定日の1週間後~再就職の前日(最大日数は150日or330日)

もらえそうな金額:8355円x15日(の予定)=125千円

私の場合、最初の失業認定日の3日後に入社するのですが、まずは最初の認定日の前日までの日数分を支給されるようです。そして就職の前日に再度ハローワークに赴き手続きをすることで、3日分を支給できるそうです。

・再就職手当(いくつか条件を満たす必要あり)

もらえる日額:6190円(上限 年齢・前職収入による)x70%(or 60%)

もらえる日数:基本手当の最大日数 ー 基本手当を受け取った日数

もらえそうな金額:6190円x70%x(150-15日)=585千円 

 特定理由離職者なら、6190円x70%x(330-15日)=1,364千円

もらえる時期:再就職後1か月以内に申請し、約1か月後に支給

・就業促進定着手当

再就職後の収入が、前職の収入を下回る時にもらえる手当です。もらえる金額は、細かい計算は割愛しますが、前職が年俸を12等分で支給されていた私は、前職収入が大きく扱われ、再就職後は月給賞与になることもあり、新旧の差が日額で1700円程度となる見込みで、再就職後の半年間の暦日数分をもらえそうです。

もらえそうな金額:25~30万円(基本手当の最大日数による)

もらえる時期:再就職後半年経過後に書類を揃えて申請し、約1か月後に支給

 

結局いくらもらえるのか?

退職から1か月ほどで再就職した場合、約半年の間にもらえる雇用保険手当の金額は、

特定理由離職者に認定されれば、179万円

特定理由離職者に認定されなければ、96万円

特定理由離職者かどうかで80万円も違うんですよ!

もし自分もそうかもしれないとちょっとでも思うなら、ダメもとでもいいのでハローワーク保険給付課などでしっかり相談しましょう!

 

自己都合離職の場合は、基本手当はすぐにもらえないですが、早めに再就職すれば再就職手当や就業促進定着手当をもらうことができます。

退職までに転職先が決まらずやむを得ず失業してしまう場合は、会社から早めに「離職票」をもらって速やかにハローワークで手続してください。

 

この記事が悩んでいる人のお役に立てばうれしいです。

 

2022年4月新薬価告示!在庫絞るべきリスト

暦の関係か、例年より1日早い3月4日(金)に新薬価が告示され同日診療情報提供サービスのサイトに「医薬品マスタ」として公開されました。

一覧はこちらから↓

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それでは2022年薬価改定の中身を見ていきましょう。。

薬価引下げ率影響上位品目(先発品)

今回の改定で25%以上の引下げとなったのが、368品目あります。(昨年比+19品目)

更に単位薬価(旧薬価)が100円以上で絞り込むと、147品目になります。(昨年比+84品目) ※昨年に比べ高薬価品目の引下げが多いことが分かります。

引下げ率の降順にして、後発品以外で上位を抽出すると次のようになります。

薬価基準コード 医薬品名 新薬価 旧薬価 薬価引下げ率
2190043M1025 ビンマックカプセル61mg 36021.6 155464 76.8%
1290001M1022 ビンダケルカプセル20mg 9716.5 38866 75.0%
2149041F4020 ディオバン錠160mg 66 145.9 54.8%
2149041F8025 ディオバンOD錠160mg 66 145.9 54.8%
6113001B1143 塩酸バンコマイシン散0.5g(OK) 500mg 909.6 1940.2 53.1%
3399101F1021 コンプラビン配合錠 106.1 217.8 51.3%
2149400A3020 ペルジピン注射液25mg 25mL 342 643 46.8%
6241013F2020 クラビット錠250mg (レボフロキサシンとして) 104.5 194.6 46.3%
6290002M1020 ジフルカンカプセル50mg 188.1 336 44.0%
2499011M1027 アボルブカプセル0.5mg 116.2 203.1 42.8%
6173400D2023 アムビゾーム点滴静注用50mg 5886 9881 40.4%
4235402A1025 ドキシル注20mg 10mL 58738 98304 40.2%
6139100R1036 クラバモックス小児用配合ドライシロップ 636.5mg 129.4 214.7 39.7%
3999022F1028 サーティカン錠0.25mg 420.8 689.4 39.0%
3929008D1022 ジャドニュ顆粒分包90mg 852.8 1388.9 38.6%
6241013F3027 クラビット錠500mg (レボフロキサシンとして) 199.8 325.2 38.6%
2499409D3025 ソマバート皮下注用20mg (溶解液付) 12020 19500 38.4%
3929008D2029 ジャドニュ顆粒分包360mg 3390.2 5491.2 38.3%
6290002M2026 ジフルカンカプセル100mg 295.8 475.3 37.8%
2129010F1022 アンカロン錠100 100mg 147 234.6 37.3%
2160007F1020 アマージ錠2.5mg 470 749.8 37.3%
7990712S3025 ニコチネルTTS30 52.5mg30cm2 244.8 389.1 37.1%
3999022F2024 サーティカン錠0.5mg 769.4 1221.2 37.0%
2189011F3028 リポバス錠20 20mg 181.6 288.1 37.0%
4291009F1039 カソデックス錠80mg 327.8 518.6 36.8%
4291009F2027 カソデックスOD錠80mg 327.8 518.6 36.8%
7290414D1038 ソナゾイド注射用16μL (溶解液付) 8593 13524 36.5%
1179042F3022 セロクエル200mg錠 114 178.9 36.3%
3929407D1160 アイソボリン点滴静注用25mg 785 1229 36.1%
4291003F2054 ノルバデックス錠20mg 111.1 173.5 36.0%
7990712S1022 ニコチネルTTS10 17.5mg10cm2 223.9 346.8 35.4%
2149400A2023 ペルジピン注射液10mg 10mL 165 255 35.3%
3929407D2108 アイソボリン点滴静注用100mg 2661 4108 35.2%
6250103F1036 ツルバダ配合錠 2509 3864.6 35.1%
7990712S2029 ニコチネルTTS20 35mg20cm2 238.2 365.8 34.9%
4291412D1024 ベルケイド注射用3mg 87904 134923 34.8%
4229401D1020 アリムタ注射用500mg 123462 188457 34.5%
2149044F7022 オルメテックOD錠40mg 84.4 127.3 33.7%
2189011F2021 リポバス錠10 10mg 87.9 132.5 33.7%
3999022F3020 サーティカン錠0.75mg 1180.4 1768.9 33.3%
6250028M1029 エムトリバカプセル200mg 1111.6 1663.3 33.2%
2391404A1020 アロキシ静注0.75mg 5mL 9869 14764 33.2%
6290005F1024 ラミシール錠125mg 100.9 150 32.7%
1190012F5021 アリセプト錠10mg 248.6 368.3 32.5%
1190012F6028 アリセプトD錠10mg 248.6 368.3 32.5%
2119404G4052 ドブトレックスキット点滴静注用600mg 0.3%200mL 2856 4222 32.4%
1190012F2022 アリセプト錠5mg 143 211.3 32.3%
1190012F4025 アリセプトD錠5mg 143 211.3 32.3%
2149040F4025 ブロプレス錠12 12mg 100.9 148.7 32.1%
3999403D1221 注射用エフオーワイ100 100mg 179 263 31.9%
2391404G1022 アロキシ点滴静注バッグ0.75mg 50mL 10209 14976 31.8%
3999403D2023 注射用エフオーワイ500 500mg 759 1113 31.8%
4229401D2026 アリムタ注射用100mg 31134 45048 30.9%
6119401D1035 注射用タゴシッド200mg 3182 4602 30.9%
1190012F1026 アリセプト錠3mg 99 142.9 30.7%
1190012F3029 アリセプトD錠3mg 99 142.9 30.7%
4291401A1097 ランダ注10mg/20mL 1169 1685 30.6%
3399008F2021 プラビックス錠75mg 106.1 152 30.2%
6179400D3023 ファンガード点滴用25mg 2146 3074 30.2%
2499409D1022 ソマバート皮下注用10mg (溶解液付) 9436 13485 30.0%

ビンマックカプセル61mg、ビンダケルカプセル20mgがなんと75%以上の引下げです!!

「心アミロイドーシス」に適応を持つ薬剤のため、ごく一部の薬局に限られると思いますが、極めて高薬価薬剤でもあるし、3月中に「在庫0」にしたいですね。

 

薬価引下げ率影響上位品目(後発品)

一方、後発品で抽出したものが次表です。

薬価基準コード 医薬品名 新薬価 旧薬価 薬価引下げ率
6290401A5019 フルコナゾール静注200mg「NP」 0.2%100mL 1798 4036 55.5%
6250401A1018 アシクロビル点滴静注250mg「MEEK」 417 878 52.5%
1190012F6290 ドネペジル塩酸塩ODフィルム10mg「EE」 106.9 197.7 45.9%
2149400A4018 ニカルジピン塩酸塩注射液25mg「FY」 25mL 222 402 44.8%
1190018F3018 メマンチン塩酸塩錠20mg「サワイ」 76.4 133.4 42.7%
1190018F6017 メマンチン塩酸塩OD錠20mg「サワイ」 76.4 133.4 42.7%
4291011F1036 イマチニブ錠100mg「EE」 411 699.2 41.2%
4291011F1044 イマチニブ錠100mg「KN」 411 699.2 41.2%
4291011F1060 イマチニブ錠100mg「ヤクルト」 411 699.2 41.2%
4291011F1095 イマチニブ錠100mg「ニプロ」 411 699.2 41.2%
4291011F1133 イマチニブ錠100mg「サワイ」 411 699.2 41.2%
4291009F1098 ビカルタミド錠80mg「SN」 166.9 280.4 40.5%
4291009F1209 ビカルタミド錠80mg「オーハラ」 166.9 280.4 40.5%
4291009F1225 ビカルタミド錠80mg「ケミファ」 166.9 280.4 40.5%
6149004F1192 アジスロマイシン錠250mg「TCK」 69.1 109.5 36.9%
8219700S5069 フェンタニル3日用テープ2.1mg「トーワ」 781.3 1213.7 35.6%
8219700T6028 ラフェンタテープ1.38mg 781.3 1187 34.2%
1319739Q1304 ラタノプロスト点眼液0.005%「サンド」 180.9 274 34.0%
1319717Q1383 クロモグリク酸Na点眼液2%「タカタ」 100mg5mL 230.2 337.7 31.8%
2160005F1102 エレトリプタン錠20mg「ファイザー」 183.4 265.2 30.8%
4229101F4033 エスワンケーケー配合錠T25 25mg(テガフール相当量) 200.4 282.5 29.1%
4291009F1195 ビカルタミド錠80mg「JG」 166.9 234.8 28.9%
1319717Q1324 クロモグリク酸Na点眼液2%「ファイザー」 100mg5mL 230.2 320.3 28.1%
1319717Q1332 クロモグリク酸Na点眼液2%「わかもと」 100mg5mL 230.2 320.3 28.1%
1319717Q1359 クロモグリク酸Na・PF点眼液2%「日点」 100mg5mL 230.2 320.3 28.1%
1319717Q1375 クロモグリク酸Na点眼液2%「科研」 100mg5mL 230.2 320.3 28.1%
1319717Q1391 クロモグリク酸Na点眼液2%「ニッテン」 100mg5mL 230.2 320.3 28.1%
1179045S3024 アリピプラゾール内用液分包6mg「武田テバ」 0.1%6mL 79.5 110.2 27.9%
1190012F6133 ドネペジル塩酸塩OD錠10mg「ZE」 106.9 146.7 27.1%
1179045S4020 アリピプラゾール内用液分包12mg「武田テバ」 0.1%12mL 166.1 225.9 26.5%
3999018F2150 アレンドロン酸錠35mg「JG」 124 167.7 26.1%
1190401A1058 エダラボン点滴静注30mg「KN」 20mL 1030 1375 25.1%
4291403A3110 カルボプラチン点滴静注液450mg「TYK」 45mL 9870 13170 25.1%

イマチニブ(グリベックのGE)、ビカルタミド(カソデックスのGE)、アリピプラゾール(エビリファイのGE)などが影響が大きそうですね。

メマンチン(メマリーのGE)で「サワイ」を採用している薬局は月末在庫は「0」にしたいですね。

 

薬価引上げ品目

一方、今回の改定で引上げとなったのは、688品目もあります。昨年が19品目のみでしたが、一昨年の改定では561品目あったので以前の水準に戻ったということでしょうか。先発品では輸液関連製剤が多いです。

後発品(基礎的医薬品を含む)では、注射関連以外でノルフロキサシン錠、ジフルプレドナート外用、セフジトレンピボキシル内服などの薬価引上げが目につきます。

後発品(基礎的医薬品を含む)、薬価引上げ率25%以上で、注射関連以外を概ね除外したものが次表です。

薬価基準コード 医薬品名 新薬価 旧薬価 薬価引下げ率
6241005F2280 ノルフロキサシン錠200mg「YD」 35.6 6.9 -415.9%
6241005F2298 ノルフロキサシン錠200mg「EMEC」 35.6 6.9 -415.9%
6241005F2301 ノルフロキサシン錠200mg「ツルハラ」 35.6 6.9 -415.9%
6241005F1232 ノルフロキサシン錠100mg「YD」 23.7 6.4 -270.3%
6241005F1259 ノルフロキサシン錠100mg「EMEC」 23.7 6.4 -270.3%
6241005F1267 ノルフロキサシン錠100mg「ツルハラ」 23.7 6.4 -270.3%
6290100F2123 バクトラミン配合錠 42.6 15.9 -167.9%
2619702Q3100 5%クロルヘキシジン液「ヤマゼン」 1.94 0.94 -106.4%
2619702Q3275 クロルヘキシジングルコン酸塩消毒液5%「日医工」 1.94 0.94 -106.4%
5100088X1017 シオン 2.2 1.1 -100.0%
5100088X1017 ウチダのシオンM 2.2 1.1 -100.0%
5100088X1017 トチモトのシオン 2.2 1.1 -100.0%
5100167X1013 ボクソク 2.2 1.1 -100.0%
5100167X1013 ウチダのボクソクM 2.2 1.1 -100.0%
5100167X1013 トチモトのボクソク 2.2 1.1 -100.0%
5100191X1017 バクガ 1.84 0.98 -87.8%
5100191X1017 トチモトのバクガ(麦芽) 1.84 0.98 -87.8%
5100191X1017 ウチダのバクガM 1.84 0.98 -87.8%
1319722Q1228 オフロキサシン点眼液0.3%「日新」 73.2 39 -87.7%
1319722Q1260 オフロキサシン点眼液0.3%「トーワ」 73.2 39 -87.7%
6132015C1014 セフジトレン ピボキシル100mg細粒 166.3 90.7 -83.4%
6132015C1014 セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「EMEC」 100mg 166.3 90.7 -83.4%
2619702Q3054 クロヘキシン液5% 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q3070 グルコン酸クロルヘキシジン5%液「メタル」 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q3097 5%ヘキザック液 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q3119 5%グルコン酸クロルヘキシジン液「東海」 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q3160 マスキン液(5W/V%) 5% 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q3194 ステリクロン液5 5% 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q3216 ラポテック消毒液5% 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q3232 クロルヘキシジングルコン酸塩消毒用液5%「NP」 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q3259 クロルヘキシジングルコン酸塩消毒液5%「カネイチ」 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q3267 クロルヘキシジングルコン酸塩消毒液5%「シオエ」 1.94 1.07 -81.3%
2619702Q5049 ネオクレミール消毒液5% 1.94 1.07 -81.3%
1319727Q1263 ノルフロキサシン点眼液0.3%「杏林」 77.6 44.5 -74.4%
1139004F2017 バルプロ酸ナトリウム200mg錠 10.1 6.2 -62.9%
1139004F2017 バルプロ酸ナトリウム錠200mg「アメル」 10.1 6.2 -62.9%
2646725M1015 ジフルプレドナート0.05%軟膏 10.5 6.8 -54.4%
2646725M1015 ジフルプレドナート軟膏0.05%「イワキ」 10.5 6.8 -54.4%
2646725N1010 ジフルプレドナート0.05%クリーム 10.5 6.8 -54.4%
2646725N1010 ジフルプレドナートクリーム0.05%「イワキ」 10.5 6.8 -54.4%
2646725Q1017 ジフルプレドナート0.05%ローション 10.5 6.8 -54.4%
2646725Q1017 ジフルプレドナートローション0.05%「イワキ」 10.5 6.8 -54.4%
1179025F2200 エチゾラム錠1mg「アメル」 9.8 6.5 -50.8%
1179025F2251 エチゾラム錠1mg「ツルハラ」 9.8 6.5 -50.8%
1179025F2260 エチゾラム錠1mg「トーワ」 9.8 6.5 -50.8%
1313700Q2070 ベノキシール点眼液0.4% 20.4 13.6 -50.0%
1313700Q2089 ネオベノール点眼液0.4% 20.4 13.6 -50.0%
1313700Q2097 オキシブプロカイン塩酸塩点眼液0.4%「ニットー」 20.4 13.6 -50.0%
6132013F2034 セフジニル錠100mg「サワイ」 44.9 30 -49.7%
6132013M2106 セフジニルカプセル100mg「YD」 44.9 30 -49.7%
6132013M2165 セフジニルカプセル100mg「トーワ」 44.9 30 -49.7%
6132013F1038 セフジニル錠50mg「サワイ」 40.2 28.3 -42.0%
6132013M1088 セフジニルカプセル50mg「YD」 40.2 28.3 -42.0%
6132013M1142 セフジニルカプセル50mg「トーワ」 40.2 28.3 -42.0%
6132015C1065 セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「サワイ」 100mg 128.5 90.7 -41.7%
6132015C1081 セフジトレンピボキシル細粒小児用10%「トーワ」 100mg 128.5 90.7 -41.7%
6132015C1090 セフジトレンピボキシル細粒10%小児用「日医工」 100mg 128.5 90.7 -41.7%
6132015C1120 セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「SW」 100mg 128.5 90.7 -41.7%
2260701F1255 ポピヨドンガーグル7% 3.1 2.2 -40.9%
2260701F1328 ポビドンヨードガーグル液7%「東海」 3.1 2.2 -40.9%
2260701F1336 ポビドンヨードガーグル7%「メタル」 3.1 2.2 -40.9%
2260701F1409 ポビドンヨードガーグル液7%「明治」 3.1 2.2 -40.9%
2260701F1425 ポビドンヨードガーグル液7%「イワキ」 3.1 2.2 -40.9%
2260701F1433 ポビドンヨードガーグル液7%「シオエ」 3.1 2.2 -40.9%
2456405D2015 水溶性プレドニン20mg 253 183 -38.3%
2456405D1019 水溶性プレドニン10mg 149 108 -38.0%
2634710M1085 ゲンタマイシン硫酸塩軟膏0.1%「イワキ」 1mg 8.7 6.4 -35.9%
2456405D3011 水溶性プレドニン50mg 555 412 -34.7%
6241006F1059 オフロキサシン錠100mg「ツルハラ」 65.9 49 -34.5%
1319717Q1316 クロモグリク酸Na点眼液2%「日新」 100mg5mL 230.2 172.9 -33.1%
1319717Q1340 クロモグリク酸Na点眼液2%「トーワ」 100mg5mL 230.2 172.9 -33.1%
1319717Q1367 クロモグリク酸Na点眼液2%「杏林」 100mg5mL 230.2 172.9 -33.1%
1319717Q1405 クロモグリク酸Na点眼液2%「ニットー」 100mg5mL 230.2 172.9 -33.1%
1319717Q1413 クロモグリク酸Na点眼液2%「TS」 100mg5mL 230.2 172.9 -33.1%
1319717Q1421 クロモグリク酸Na点眼液2%「センジュ」 100mg5mL 230.2 172.9 -33.1%
3319562A1057 アセテート維持液3G「HK」 200mL 163 125 -30.4%
3919003F2020 チオラ錠100 100mg 16.8 12.9 -30.2%
2699002F1046 オクソラレン錠10mg 70.6 54.3 -30.0%
1315705M1053 プレドニゾロン酢酸エステル眼軟膏0.25%「ニットー」 44.2 34 -30.0%
3319562A3033 アセテート維持液3G「HK」 500mL 195 150 -30.0%
4300003M5010 ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル 37MBq 4290 3300 -30.0%
4300003M5010 ヨウ化ナトリウムカプセル-1号 37MBq 4290 3300 -30.0%
4300003M6017 ヨウ化ナトリウム(131I)カプセル 111MBq 8580 6600 -30.0%
4300003M6017 ヨウ化ナトリウムカプセル-3号 111MBq 8580 6600 -30.0%
3311402G6037 テルモ生食TK 100mL 178 137 -29.9%
3334402G6031 ヘパリンNa透析用500U/mLシリンジ20mL「NP」 1万U 348 268 -29.9%
2646720M1012 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.3%軟膏 8.7 6.7 -29.9%
2646720M1012 ユーメトン軟膏0.3% 8.7 6.7 -29.9%
2646720M1012 スピラゾン軟膏0.3% 8.7 6.7 -29.9%
2646720M1012 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル軟膏0.3%「YD」 8.7 6.7 -29.9%
2646720M1012 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル軟膏0.3%「TCK」 8.7 6.7 -29.9%
2646720N1018 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.3%クリーム 8.7 6.7 -29.9%
2646720N1018 ユーメトンクリーム0.3% 8.7 6.7 -29.9%
2646720N1018 スピラゾンクリーム0.3% 8.7 6.7 -29.9%
2646720N1018 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルクリーム0.3%「YD」 8.7 6.7 -29.9%
2646720N1018 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルクリーム0.3%TCK 8.7 6.7 -29.9%
2646720Q1014 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル0.3%ローション 8.7 6.7 -29.9%
2646720Q1014 スピラゾンローション0.3% 8.7 6.7 -29.9%
3334402A1053 ヘパリンNa透析用250U/mL「NS」20mL 5千U 114 88 -29.5%
6132015F1053 セフジトレンピボキシル錠100mg「サワイ」 37.7 29.3 -28.7%
6132015F1061 セフジトレンピボキシル錠100mg「トーワ」 37.7 29.3 -28.7%
6132015F1070 セフジトレンピボキシル錠100mg「日医工」 37.7 29.3 -28.7%
6132015F1088 セフジトレンピボキシル錠100mg「OK」 37.7 29.3 -28.7%
3311402P5022 テルモ生食TK 50mL 178 140 -27.1%
3119001M1020 チガソンカプセル10 10mg 343.7 272.7 -26.0%

 

これから月末に向けて、新薬価を踏まえて上手に在庫コントロールを頑張ってください。

 

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