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2018年(平成30年)診療報酬改定率が決定!

 

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こんにちは。昨年の12月18日に次期診療報酬改定の改定率が厚労省から公表されました。

今月末には個別改定項目について煮詰められ、さらに1か月ほどかけて点数が設定されていくことになります。

 

さて、改定率について見ていきましょう。

 

診療報酬(いわゆる本体部分):+0.55%

  • 医科 +0.63%
  • 歯科 +0.69%
  • 調剤 +0.19%

薬価(医療費ベース):-1.65% (薬価ベースで約‐7%)

  • 薬価改定 -1.36%
  • 抜本改革 -0.29%

材料価格:-0.09% (薬価ベースで約‐7%)

 

本体部分は従来の、医科:歯科:調剤=1:1.1:0.3 堅持された形です。

 

薬価引下げ率は薬価ベースで約5.8%!

 

1月末頃になると、改定内容の個別項目が概ね明らかになってきて、そこでは調剤基本料や基準調剤加算、後発医薬品調剤体制加算など収支に直接かつ大きく影響する項目の方向性が見えてきます。

ただこの時点で重要なのは、薬価ベースでの薬価の引き下げ率です。

 

抜本改革による改定というのは、高額な新薬の薬価の見直しや新薬創出加算などの制度の見直しなどによるもので、店舗で大きく影響するのは通常の薬価改定によるものの方です。

薬価改定と抜本改革の引き下げの割合はおよそ、0.82:0.18 なので、通常薬価の引き下げ率は7% × 0.82 = 5.8% となります。

 

この数字は概ねこれまでの薬価改定と同程度と言えるでしょう。

皆さんの薬局の在庫価値が3月31日から4月1日になると、何もしなくても約5.8%下がってしまうということです。薬価ベースで1000万円の在庫があったとすると、4月1日には942万円になってしまう、58万円分の価値がなくなるということです。

薬局の備蓄品目と備蓄量によっては、引下げ率は増減しますので概ね5~7%程度の引き下げを見込んでおくといいでしょう。

 

今回改定では、長期に収載されている先発品の薬価引下げ幅を大きくするという話も出ていますので、後発医薬品調剤率が低い薬局では引下げ率は大きくなることも予想されますね。

 

後発医薬品調剤体制加算は2段階を継続か??

 

先日アルフレッサのMSさんからもらった資料には、後発医薬品調剤体制加算については、現状の2段階の要件設定が継続されそう、との記載がありました。

 

このブログで、「80%の1段階のみになりそう!」という記事を書いたので、私的にはショックなのですがそんなことを言っていてもしょうがないので、2段間の場合を想定しておきましょう。

もらった資料では、現状、65%(18点)、75%(22点)のところ、75%と85%になる見込みのような記載でした。点数はそのままスライドか?といった感じです。

 

(こちらもご覧ください)

pharmalabo.hatenablog.com

 

 

 今後のスケジュール

 

この後は、例年通りの流れとすると

1月末頃:個別改定項目の答申(点数なし)

3月上旬(5日頃):薬価改定含む診療報酬改定の告示

3月下旬:厚労省からQ&Aの公開、各地で厚生局の説明会開催など

となるでしょう。

 

 

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3月までに薬局ですべきことは?

 

現時点で薬局で取り組むべきことは、

  1. 在庫削減
  2. 後発医薬品調剤率対策

です。

 

在庫削減

 

  • 理想を言えば、3月末までの使用見込みを単品ごと算出して、なるべく使いきれるように発注すること
  • 返品:3月末までに使う見込みがない未開封品は高額品から返品
  • 過剰在庫の店間移動(チェーン店):なるべく早めに3月末までに使い切れなさそうな品目のうち、開封済みの品目は高薬価の物から優先的になるべく早めにチェーン内の他店舗に引き取りを依頼

 などの早めに取り組んでおかないと、3月になってからではアップアップしてしまいますよね。

特にチェーン内他店舗への引き取り依頼は、相手先店舗が3月末までギリギリの在庫になるように発注した後ではもらってもらえないことが多いので、早め(1月中がベスト!)に依頼しておきましょう。

 

返品は過去記事(毎年薬価改定になると、薬局はどうすればいい?? - 調剤薬局業務をExcelで快適に PharmaDataLabo)でも触れましたが、厳密には4月になってからでも構いませんが、経営上数字を正確に把握するためには3月中に返品伝票が来るように段取りしましょう。

 

3月末までの使用見込みを割り出す方法は、なかなか手間がかかるのですがExcelを使えばちゃんとできます。VBA(マクロ)を使えるなら、全品目(ただし、内服薬)について自動化することもできます。

(折を見て、紹介しますね)

 

後発医薬品調剤率対策

 

 過去記事では、後発医薬品調剤体制加算の要件は80%以上の1段階のみと書いたのですが、85%、75%の2段階になるとしたら現状で80%弱~80%前半の薬局は85%をクリアするために対策をすぐに始めたいところです。

 

私の薬局も80%をクリアしていて、12月にオルメサルタン、ロスバスタチン、イルベサルタンの3成分でジェネリックを採用したので80%は安泰と思って余裕こいていましたが、それでも12月単月の実績だと82%ちょっとでした。

 

やばいです!あと3%分も何とかしないといけません。

 

4月から加算を算定するには1~3月の実績でクリアすればいいので、すぐに手を打って何とか間に合わせたいものです。

 

ちなみに私の薬局では、3ヶ月の(薬価収載単位の)使用量が500~1500とそれほど大きくない品目で、今までなんとなく後発品を採用していなかった品目を見直し始めました。

 

調剤基本料、基準調剤加算の要件詳細は3月に決定か?

 

 調剤基本料についても議論が多く、チェーン薬局や集中率の高い門前薬局、敷地内薬局などの基本料を引き下げる話や、基準調剤加算の要件に電子お薬手帳の採用有無や、在宅関連実績の充実を求める話などがあるようです。

ただし、2年前の基本料の枠組みの改定の時は、細かい要件(月間受付〇回超、集中率〇%超など)は3月の告示まで詳細は出なかったので、今回も3月上旬まではやきもきしながら待つしかないかもしれませんね。