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ケアマネアンケートの集計と解析《考察》②

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ケアマネアンケート

<ケアマネと薬剤師と居宅療養管理指導>

居宅療養の患者さんの残薬解消についてのケアマネージャーの認識を明らかにするためのアンケートの作成~考察までを考えるシリーズの最後です。

 

目次

 

ケアマネと薬剤師との関わり度合

ケアマネから薬剤師への面識と、実際の双方向の連絡(連携)回数を見てみましょう。

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※ケアマネージャーが利用者(患者)を担当することになった時に薬を担当している薬局薬剤師に自分が当該利用者(患者)のケアマネージャーであることを伝えているかを聞いたものを横軸(行)に取り、薬剤師と双方向(FAXを送るだけは除く)のやり取りをした回数を「列」(凡例)に配置し、積み上げ棒グラフにしたものです。

頻度を問わず「伝える」意識のあるケアマネでは、薬剤師と連絡を取ることへのハードルがグンと下がっていて、「必ず伝える」ケアマネでは薬剤師との連携が頻繁であることが分かります。

裏を返せば、薬剤師と連携を密にすることが利用者の療養にプラスになると考えるケアマネは自分が担当ケアマネであることを伝えるようにしている、とも言えるでしょう。

 

それでは、ケアマネの経験年数別の伝える伝えないが気になりますね。見てみましょう。

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う~ん、経験年数とは相関は見えてきませんね。では次。

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勤務施設別にしてみました。地域ケアマネの①と②は7割以上の連携実績がありますが、注目は施設ケアマネの中で⑤グループホームのケアマネでは6割以上が連携実績を持ち、そのうち3分の2は高頻度で連携していることが分かりました。

 

サービス担当者会議への関わり

次にケアマネージャーが中心となって開催される「サービス担当者会議」への薬剤師のかかわりを見てみます。
通常は、ケアマネージャー、訪問看護師、ヘルパー、介護用具レンタル業者、などいわゆる介護職のスタッフが集まり、利用者にとって必要なサービスの提供方法などを検討したり、意思疎通を図る会議となり医師や薬剤師など医療職スタッフが参加することは少ないのが実情でしょう。
しかし、薬剤師が医療職として医師との橋渡し役も含めて、サービス担当者会議に参加することで患者さんの在宅療養を更に支援できるとして、薬剤師の参加を求める声も増えてきています。

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 ズバリそのまんまな結果ですね。「薬剤師は依頼があれば参加する」というスタンスであることが分かります。

ただ、多くのケアマネが出席依頼をしていないことへの今後のアクションの必要性が示唆されています。

 

残薬解消についての対応とその結果

 次にケアマネによる残薬確認の状況を見ていきましょう。

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※横軸(行)に勤務施設、「列」に残薬の状況確認を配置し100%積み上げ棒グラフにしました

地域ケアマネ①②はほぼ同じような状況ですが、施設ケアマネのうち、③と④は確認したことがない人が相当数占めているのに対し、⑤グループホームのケアマネでは残薬確認への意識が高いことが分かります。

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※横軸(行)に経験年数、「列」に残薬の状況確認を配置し100%積み上げ棒グラフにしました

 経験年数による大きな違いはなさそうですが、3年以上の人は残薬の確認への意識が増していることが分かります。

 

残薬への対応とその結果

ケアマネジャーが残薬を把握した場合の対応とその結果についてみてみましょう。

1)飲み忘れによる残薬への対応の場合

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※行(軸)に「飲み忘れによる残薬への対応」、列(凡例)に「その対応の結果」を配置

多くのケアマネは本人や家族に飲み方を確認するなどの対応を選択していて、医師や薬剤師など専門職に相談するという選択は取りづらいような結果です。
一方で、本人家族に確認してみたら、半数以上で状況に改善がみられるようです。

 

2)服用上の問題による残薬への対応の場合

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※行(軸)に「服用上の問題による残薬への対応」、列(凡例)に「その結果」を配置

今度は対処が難しいのか、安易に「②本人家族に飲み方を確認」する人は減って、「①介入したことはない」「③薬剤師に相談する」「④医師に相談する」ケアマネが増えています。③④が増えるのはいい判断と言えますが、同程度で①が増えてしまうのは薬剤師としては切ない限りです。

ここで特筆すべきは対応の結果で、②④では対応の結果改善が見られたのが7割弱なのに対し、③薬剤師に相談した結果は9割で改善がみられることでしょう。

 

薬剤師への期待

 最後にケアマネージャーが残薬の解消に関して薬剤師に期待していることを見てみましょう。

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 ※複数回答の設問なので、各設問を「値」フィールドに順番に配置します。
行(軸)、列(凡例)フィールドには何も配置しません。

 飲み忘れ、服用上の問題、多剤併用の改善に薬剤師に関わってもらいたいという認識を持つケアマネが多く、サービス担当者会議に薬剤師が参加することで改善を期待するケアマネもいることが分かります。

一方⑦の「薬剤師に期待することはない」と思っているケアマネが少なかったのは予想外ではないでしょうか。

ここでは割愛しますが、ここから更に、今までの設問で〇〇と回答したケアマネの中ではどのような回答になっているか、などの考察を繰り返していくといろいろと見えてくるかもしれませんね。

 

総合考察

今までの考察を踏まえて、もともとのストーリーに沿った総括をすれば考察は完了です。皆さんはどのようにとらえるでしょうか。

ここで結論付ける感じになってしまうのはよくないので、今回はここまでとします。

薬剤師が取り組むべきことのヒントが見えてきますね。