今回は④処方せん枚数のデータ化です。
処方せん枚数はレセコンから出力するのを利用するのが一番手っ取り早いでしょう。私はメディコムユーザーなので、メディコムのレセコン「PharnesⅢ」のデータ出力について紹介します。
システムメニュー(トップ画面)から「集計業務」を開き、「1.調剤点数・剤数集計」から出力します。
期間を適切に設定し、集計単位は「なし」、並び替えを「日別表示」とし、出力先を「CSV2ファイル」とし、保存先のファイル設定でファイルの保存場所とファイル名を指定したら、「F12 発行」します。ファイルの抽出ができたら「発行しますか?」と表示されるので、「はい」を選択。これでCSVファイルが出力されました。(レセコンにExcelが入っていない場合や、他のPCで業務日誌を管理したい場合はCSVファイルをUSBメモリなどに出力して対応してください)
このファイルを開くと、B列に日付が、Q列に処方せん数のフィールドがあります。ここで注意したいのが、このCSVファイルの日付は特殊な設定となっているのです!通常のExcelブックの日付データに関する設定は「1900年1月1日を1(初日)」としているのですが、このCSVファイルは「1904年1月1日を1(初日)」とするものになっています。これは明らかにメディコム開発陣の不注意だと思われます。(Lotus1-2-3 との互換性のための設定のようです)
なので、このCSVファイルを開いたら、設定の変更が必要になります。
Excelの左上の「ファイル」タブをクリックし、左側メニュー下部の「オプション」を選択します。
「詳細設定」を選択し、下方にある「次のブックを計算するとき…」の項で「1904年から計算する」のチェックを外し、右下の「OK」を選択すればOKです。
日付が変わってしまった!と焦らなくても大丈夫。Excelはちゃんとしてくれてます(笑)(すみません。現在は設定が変わっていましたのでこの作業は不要です)
そうしたら、このCSVファイルのデータ(A列~Q列)を業務日誌管理ファイルの「処方せん数」シートを作成しコピペします。一番最初は項目名の行もコピペしましょう。(コピペする列は全部でなくてもいいのですが、ここでは簡単にするために全部の列をコピペしています)
この後、其の九で紹介する「一覧」シートに関数を使って反映させます。
次回は⑤疑義照会件数と内容についてです。
※他のレセコンでも日別の処方せん数のCSV出力機能があるはずですので、ベンダー(レセコン販売店)に問い合わせるなどしてみて下さい。